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東京株式市場上値の重い展開か 北朝鮮最高人民会議が招集
- 2017/04/11
- アジアタイム
米国株式市場はほぼ横ばいでの推移。S&P500種株価指数は前週末比0.06%高の2357.16で取引を終了し、NYダウは1.92ドル高の20658.02ドルで終えた。北朝鮮やシリアの地政学リスクが高まり、様子見ムードが台頭した。中国政府が北朝鮮国境近くに15万人の兵を配備したと報じられた。トランプ政権がシリアに次いで北朝鮮も攻撃した場合に備えた措置とのこと。セクター別では原油高を好感しエネルギーが上昇となった。
NYMEXのWTI先物5月限は前営業日比84セント(1.6%)高い1バレル=53.08ドルで取引を終了。終値ベースでは3月7日以来の高水準となった。地政学的リスクの高まりを背景に堅調地合いとなった。また、リビア最大の油田が再び操業停止したほか、ロシアがOPEC主導による減産延長を視野に入れていると示唆したことが好感された。
前日のOSE225先物6月限ナイトセッションは、OSE日中取引比50円安の18750円で終えた。本日の日経平均は上値の重い展開となりそうだ。北朝鮮に絡む地政学リスク報道が出れば更に売り圧力が強まる展開も想定される。北朝鮮最高人民会議があり、金正恩委員長が、核実験やミサイル発射など新たな挑発に出る懸念が高まっている。15日の故金日成主席生誕105周年、25日の朝鮮人民軍創建85周年などもあり警戒感が高まっている。
【買い材料】
・日銀のETF買入れによる需給下支え期待
・新年度入りによる資金流入期待
・NY原油先物-続伸 中東情勢の緊迫で供給に懸念(53.08、+0.84)
・NYダウは上昇(20658.02、+1.92)
・ナスダックは上昇(5880.93、+3.11)
【売り材料】
・トランプ政権、政策運営に不透明感
・北朝鮮地政学リスク
・ギリシャ、債務危機再燃
・フランス大統領選挙への不透明感
・欧州株式市場-小幅安 イベントこなし手掛かり乏しい
・NY為替-緩やかな米利上げ示唆、ドル戻り鈍い ドル円相場110円65-70銭
・CME225先物は大阪取引所比で下落(18755、-45)
・恐怖指数VIXは14.05、前日比上昇
【その他注目点】
・東芝の4-12月期決算提出期限(これまで2度延期)
・10年物価連動国債入札
・米国株式市場-ほぼ横ばい 地政学的リスクが重し エネルギー株が高い
・米債券市場-反発 FRB議長は緩やかな利上げ示唆
・NY金先物-反落 昨年11月以来高値からの調整優勢
・イエレンFRB議長
「急速な利上げ迫られることを望まず」
「経済成長拡大は緩やかなペース」
「米経済が現在の状態を続けるのであれば、緩やかな利上げが適切」
「経済は底堅い」
「失業率4.5%は、完全雇用の水準やや下回る」
「インフレ率は目標の近傍」
・スパイサー米大統領報道官
「ロシアはシリア・北朝鮮・イラク支持」
・G7外相会合 露にシリアのアサド政権への支援断ち切りを求める 英外相、露に追加制裁も
・中国、北朝鮮からの石炭貨物の返還を商社に命令=関係筋
・中国に牛肉輸入やサービス市場開放要請 「100日計画」で=米報道官
・緩やかな利上げ、健全な成長維持が目的=米FRB議長
・米FRBの独立性、検討中の法案に脅かされている=イエレン議長
・トランプ米大統領、11日に大手企業首脳らと会談 税制改革などめぐり
・米政権、シリアへの追加攻撃もあり得る=ホワイトハウス
・世界経済見通し、昨年に比べ明るさ増す=IMF専務理事
・東芝、11日の監査法人承認の決算発表は困難な情勢=関係筋
・トヨタ、米工場に13.3億ドル投資 トランプ氏「製造業の自信裏付け」
《スケジュール》
12:00 LNGスポット価格調査(3月)
08:01 3月英小売連合(BRC)小売売上高調査
10:30 3月豪NAB企業景況感指数
17:30 3月英消費者物価指数
小売物価指数
17:30 3月英卸売物価指数
18:00 2月ユーロ圏鉱工業生産
18:00 4月独ZEW景況感指数
18:00 4月ユーロ圏ZEW景況感指数
24:00 ビスコ・イタリア中銀総裁、講演
12日02:00 米財務省、10年債(200億ドル)入札
12日02:45 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740