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日経平均反発か 地政学リスクには警戒
- 2017/04/07
- アジアタイム
前日の米国株式市場はNYダウは反発したものの、前日比の上げ幅は14ドルと小幅にとどまった。S&P500種株価指数は前日比0.19%高の2357.49で取引を終え、NYダウは14.80 ドル(0.07%)高の20662.95ドルで取引を終了した。好調な消費関連銘柄の決算やM&A関連ニュースを背景に堅調に推移していたが。トランプ大統領が北朝鮮について単独でも行動を起こす用意があるとした事や、シリアの化学兵器利用を厳しく非難し、軍事行動を取ることも検討していると報じられた事などから、7日まで行われる米中首脳会談の行方を巡り株価は失速となった。先週の新規失業保険申請件数は市場の予想を下回リ、5週ぶりの低水準となった。セクターでは原油市場の上昇を好感しエネルギー関連銘柄が上昇した。市場で注目を集めたのが、ティラーソン米国務長官が首脳会談について米国民の利益を最優先にする形で中国との経済的な関係を追求するとの見方を示したことだった。市場の一部からは、中国に対してやや強硬な姿勢を取っているよう受け止められ、協調より対決の色合いになるリスクを高めるものだとも解釈された。
NYMEXのWTI先物5月限は前日比55セント(1.08%)高い1バレル=51.70ドルで取引を終了。需給不均衡解消への期待が高まった。
前日のOSE225先物6月限ナイトセッションは、OSE日中取引比130円高の18740円で終えた。本日の日経平均は、前日の米株が反発となったことや、前日に300円超下げた反動から自律反発となりそうだ。また、円高進行が一服したことも株式相場を下支えしそうだ。市場の関心事は、6~7日に行われる米中首脳会談と、7日発表の米雇用統計だ。また、北朝鮮絡みの報道にも注目が集まる。
【買い材料】
・米国株式市場-反発 エネルギーや金融株が上昇
・NYダウ上昇(20662.95、+14.80)
・ナスダック上昇(5878.95、+14.47)
・米新規失業保険申請件数 23.4万件〔予想 25.0万件〕(前回発表値 25.8万件)
・欧州株式市場-英FT100を除いて堅調地合い
・NY原油先物-続伸 供給懸念で底堅い動き(51.70、+0.55)
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(18730、+120)
・恐怖指数VIXは12.39、前日比低下
・日銀のETF買入れによる需給下支え期待
・新年度入りによる資金流入期待
【売り材料】
・トランプ政権、政策運営に不透明感
・北朝鮮地政学リスク
・ギリシャ、債務危機再燃
・フランス大統領選挙への不透明感
【その他注目点】
・米中首脳会談(フロリダ、最終日)
・ユーロ圏財務相会合(マルタ)
・韓国と中国が北朝鮮の核問題を協議へー韓国外務省がウェブサイトで声明
・NY為替-米雇用統計待ち、ドル円は110円後半
・米債券市場=国債利回りやや低下、雇用統計控え不透明感高まる
・NY金先物-反発 有事の買いで底堅く推移
・EU、対北朝鮮制裁を強化
・北朝鮮問題、米国単独で行動も 「中国の対応強化望ましい」=トランプ氏
・米、シリア軍事介入も検討
・米ツイッター、「反トランプ」アカウントの情報提供を拒否
・米ツイッター、共同創業者が一部株式売却 株価1%下落
・ECBの緩和策、理事会内で総意=コンスタンシオ副総裁
・ECB、政策ガイダンス変更による金融引き締め懸念=議事要旨
・米副大統領、アジア太平洋地域を初歴訪 18日に来日
・ドラギ総裁らECB幹部、政策指針の堅持強調 独は引き締め主張
《スケジュール》
08:50 3月外貨準備高
09:00 2月毎月勤労統計
10:00 営業毎旬報告(3月31日現在、日本銀行)
13:30 「生活意識に関するアンケート調査」(第69回、日本銀行)
14:00 2月景気動向指数速報値
14:45 3月スイス失業率
15:00 2月独鉱工業生産
15:00 2月独貿易収支
15:00 2月独経常収支
15:45 2月仏貿易収支
15:45 2月仏経常収支
15:45 2月仏財政収支
15:45 2月仏鉱工業生産指数
17:30 2月英鉱工業生産指数
製造業生産高
17:30 2月英貿易収支
18:00 カーニー・イングランド銀行(BOE)総裁、講演
21:30 3月米雇用統計
21:30 3月カナダ雇用統計
23:00 3月カナダIvey購買部協会景気指数
23:00 2月米卸売在庫
23:00 ポロズ・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁、講演
8日01:15 ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、講演
8日04:00 2月米消費者信用残高
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740