米国株式市場はマチマチな転回。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.16％低下して2381.38、NYダウは15.55ドル（0.07％）下げて20934.55ドルで取引を終了した。一方でナスダック総合指数は過去最高値（5900.76）を更新した。2月の住宅着工件数は市場の予想を上回リ、2ヵ月ぶりの増加となった。トランプ米大統領の来年度予算案で、ヘルスケア関連企業が負担する規制コストを増やすとともに、医療の研究開発に対する連邦政府の支出を削減する方針が示されたことなどから、ヘルスケア関連銘柄に利益確定の売りが先行し指数の重しとなった。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物４月限は前日比11セント（0.23％）安い１バレル＝48.75ドルで取引を終了。米国内でのシェールオイル増産の動きを懸念する売りが先行し、小反落となった。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、世界的な在庫水準の高さに懸念を示した。
　本日の日経平均は為替動向を睨みながら一進一退の展開か。大阪の学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る問題で政局不安を警戒する声が海外勢からきかれるのが懸念される。

【買い材料】

・トランプ大統領の政策期待
・日銀のETF買入れによる需給下支え
・ナスダック上昇（5900.76、+0.71）
・欧州株式市場－続伸　欧州政局に対する安心感が浮上
・米2月住宅着工件数 128.8万件〔予想 126.0万件〕（前回発表値 124.6万件）
・恐怖指数VIXは11.23、前日比低下

【売り材料】

・NY原油先物－反落　下落が一時強まるも下押し幅を縮小（48.75、-0.11）
・米2月建設許可件数 121.3万件〔予想 126.0万件〕（前回発表値 128.5万件）
・米新規失業保険申請件数 24.1万件〔予想 24.0万件〕（前回発表値 24.3万件）
・CME225先物は大阪取引所比で下落（19340、-100）
・フランス大統領選挙への不透明感
・北朝鮮地政学リスク
・ギリシャ、債務危機再燃

【その他注目点】

・米独首脳会談（ワシントン）
・20カ国・地域（Ｇ20）財務相・中央銀行総裁会議（独バーデンバーデン、18日まで）　
・米国株式市場－材料難で高安まちまち
・米債券市場－反落　欧州債金利の上昇が波及
・NY金先物－反発　FOMC後の地合い引き継ぐ

・BOE　政策金利を0.25％に据え置き-資産購入枠も据え置き
・トルコ中銀は政策金利を8.00％に据え置き
・トランプ氏が予算案概要提出、国防強化 連邦機関向け大きく削減
・トランプ政権、通商戦争への突入望まず＝米財務長官
・米財務長官、債務危機回避へ資金管理の強化表明
・フィラデルフィア連銀新規受注指数、3月は30年ぶり高水準
・英、女王承認受けＥＵ離脱法が成立　　いつでも通知可能に
・中国の対外投資、1─2月は前年比53％減　当局締め付けの影響続く

・東芝、再建に公的資金案浮上
・サウジ、中国と約7兆円の経済協力へ

・ジャパンエレベーターサービスHDが東証マザーズに新規上場
・ビーグリーが東証マザーズに新規上場

《スケジュール》

08:50　　資金循環統計速報(10-12月、日本銀行)　　

17:00　　FIPE消費者物価指数(週次)(3月15日まで1カ月間)　　
19:00　　1月ユーロ圏貿易収支
19:00　　1月ユーロ圏建設支出
21:30　　1月カナダ製造業出荷
22:15　　2月米鉱工業生産指数
　　　　　設備稼働率
23:00　　3月米消費者態度指数
23:00　　2月米景気先行指標総合指数

場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740