米国株式は高安マチマチ。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比5.41（0.22％）安の2362.98で取引を終え、ＮＹダウは69.03ドル（0.32％）下げて20855.73ドルで終了した。ナスダック指数は小幅高（5837.552 3.623 +0.06%)で推移した。注目される雇用統計を前に寄り前に発表された米ADP雇用統計が市場予想を大幅に上回ったが、株式市場では織り込み済みで影響は限定的だった。原油価格の下落でエネルギーセクターが軟調な展開となった。また、建機大手のキャタピラー株の不正会計の報道を受け急落したことが相場の上値を圧迫した。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物４月限は前日比2.86ドル（5.38％）安い１バレル＝50.28ドルで取引を終了した。米原油在庫の大幅な積み増しなどを嫌気した。
　本日の日経平均は、円安基調を好感し買いが優勢でスタートとなりそうだ。東証マザーズ市場にＰバンＣＯＭが新規上場する。

【買い材料】

・トランプ政権の「大成長路線」での恩恵期待
・トランプ大統領の政策期待
・ナスダック上昇（5837.55、+3.62）
・ＮＹ外為市場＝ドル上昇、2月米民間雇用者数が大幅増加
・米ＡＤＰ民間雇用者数、2月は29.8万人増　1年ぶりの大幅な伸び
・欧州株式市場＝小幅反発、好調決算銘柄に買い
・FRB議長、3月利上げ示唆

【売り材料】

・米国株式市場＝ダウとＳ＆Ｐが続落、エネルギー株が売られる
・NYダウ下落(20855.73、-69.03)
・米1月卸売在庫・確報値（前月比）-0.2％〔予想 -0.1％〕（前回発表値 -0.1％）
・米1月卸売売上高（前月比）-0.1％〔予想 +0.5％〕（前回発表値 +2.6％）
・恐怖指数VIXは11.86、前日比上昇
・原油先物5％急落し年初来安値、米在庫の積み上がり嫌気（50.28、-2.86）
・欧州の政治情勢への懸念
・フランス大統領選挙への不透明感
・EU国政選挙への先行き不透明感
・北朝鮮地政学リスク
・ギリシャ、債務危機再燃
・2月街角景気（景気ウォッチャー）、2ヶ月連続悪化へ
・2月中国貿易収支、1兆円の赤字

【その他注目点】

・欧州連合（ＥＵ）首脳会議（ブリュッセル、10日まで）
・5年国債入札
・米30年国債入札

・ピーバンドットコムが東証マザーズに新規上場

・米債券市場＝利回り上昇、ＡＤＰ雇用報告受け利上げ観測高まる
・米10年債入札への需要好調、落札利回りは約2年半ぶり高水準
・NY金先物－続落　米利上げ観測が金利を生まない金を押し下げ

・米エネルギー省（EIA）週間石油在庫　 2017/3/3 時点
　原油　+820.9万バレル（前週 +150.1万バレル）
　ガソリン　-655.5万バレル（前週 -54.6万バレル）
　中間留分（含む暖房油）-267.6万バレル（前週 -92.5万バレル）
　原油受け渡し地点オクラホマ州クッシング原油在庫
　+86.7万バレル（前週 +49.5万バレル）

・トランプ氏、テスラＣＥＯ・不動産業幹部と会合　インフラで官民提携
・ＮＡＦＴＡの実質的交渉は今年後半以降＝ロス米商務長官
・・アトランタ連銀GDPナウ1-3月期成長 1.2％へ下方修正
・北朝鮮、非核化協議始めるには挑発やめる義務＝米国務省
・米政権、北朝鮮対応で「すべての選択肢検討」＝ヘイリー国連大使
・サムスン、米国生産拡大を計画

《スケジュール》

08:50　　2月マネーストックＭ２
08:50　　対外対内証券売買契約等の状況（週次・報告機関ベース）
09:00　　1月毎月勤労統計
11:00　　都心オフィス空室率(2月)　　　　3.74
12:00　　LNGスポット価格調査(2月)　　　　
14:00　　消費活動指数(日本銀行)　
15:00　　2月工作機械受注

09:00　　2月英王立公認不動産鑑定士協会（ＲＩＣＳ）住宅価格
10:30　　2月中国消費者物価指数
10:30　　2月中国卸売物価指数
15:30　　10－12月期仏非農業部門雇用者数改定値
15:45　　2月スイス失業率（
21:30　　2月米企業の人員削減数（チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ）
21:45　　ＥＣＢ定例理事会、終了後政策金利発表（予想：政策金利を0.00％で据え置き）
22:30　　ドラギＥＣＢ総裁、定例記者会見
22:30　　10－12月期カナダ設備稼働率
22:30　　1月カナダ新築住宅価格指数
22:30　　2月米輸入物価指数
22:30　　前週分の米新規失業保険申請件数
10日03:00　　米財務省、30年債（120億ドル）入札
　　

場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740