前日の米国株式市場は続落。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.29％安の2368.39で終え、ＮＹダウは29.58ドル（0.14％）下落し20924.76ドルで終えた。1月の消費者信用残高の伸びが市場の予想を大幅に下回り、2012年7月以降で最小の伸びとなった。トランプ大統領が国民のための薬価引き下げを約束するとツイートしたことが嫌気され、ヘルスケア関連が軟調に推移した。また、来週の米ＦＯＭＣで利上げがほぼ確実視されている状況も、米国株式市場の重しとなった。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物４月限は前日比６セント（0.11％）安い１バレル＝53.14ドルで取引を終了。米国内の原油在庫の積み上がりに対する懸念などが利益確定売りを先行させた。
　前日のOSE225先物3月限ナイトセッションは、OSE日中取引比20円高の19370円で終えた。前日の日経平均株価の値幅は55円04銭にとどまり、本日も週末の米雇用統計を控え積極的な取引は控えられそうだ。一方で、前日にトランプ米大統領が、ツイッターで医薬品の価格を下げる制度に取り組んでいると明らかにしたことで、日本の医薬品株にも売りが波及となりそうだ。

【買い材料】

・トランプ政権の「大成長路線」での恩恵期待
・トランプ大統領の政策期待
・中2月外貨準備高、3兆ドル台回復へ
・ユーロ圏10-12月期GDP確定値、+1.7％
・FRB議長、3月利上げ示唆

【売り材料】

・米国株式市場＝続落、医薬品株と金融株に売り
・NYダウは下落　20924.76 -29.58 (-0.14%)
・欧州株式市場－トランプ見解を受け薬品株が安い
・NY原油先物－反落　減産の先行き不透明　53.14 -0.06 (-0.11%)
・CME225(円建て) 19340　-10
・欧州の政治情勢への懸念
・フランス大統領選挙への不透明感
・EU国政選挙への先行き不透明感
・北朝鮮地政学リスク
・ギリシャ、債務危機再燃

【その他注目点】

・米10年国債入札

・NY為替－ドル底堅いが強い方向感は示せず
・米債券市場－続落　さえない入札も重しに
・NY金先物－続落　金利上昇期待で金の魅力はく落 　

・英上院、ＥＵ離脱交渉の修正法案可決　メイ首相に打撃　
・英経済に鈍化の兆し、物価上昇が消費抑制　
・米長期国債投資、ロングがショート上回る　米大統領選後で初＝調査
・トランプ氏がオバマケア代替案支持、薬価下げに意欲
・米3年債入札、最高落札利回りが約7年ぶり高水準
・ユーロ圏金融・債券市場＝イタリア国債下落、物価連動債の発行に備え
・「ターゲット２」のイタリア債務、2月は過去最高＝中銀データ
・保護主義・通貨切り下げ反対、Ｇ２０声明草案から削除
・米韓軍事演習、実際の戦争につながる可能性＝北朝鮮外交官

《スケジュール》

08:50　　1月国際収支速報
       　 経常収支
　　　 貿易収支
08:50　　10－12月期実質国内総生産（ＧＤＰ）改定値
14:00　　1月景気動向指数速報値
15:00　　2月景気ウオッチャー調査

06:45　　10－12月期ニュージーランド（ＮＺ）製造業売上高
未定　 　2月中国貿易収支
16:00　　1月独鉱工業生産
16:45　　1月仏貿易収支
16:45　　1月仏経常収支
17:15　　2月スイス消費者物価指数
未定　　 ポーランド中銀、政策金利発表
21:00 　ＭＢＡ住宅ローン申請指数
22:15　　2月ＡＤＰ全米雇用報告
22:15　　2月カナダ住宅着工件数
22:30　　10－12月期米非農業部門労働生産性改定値
22:30　　10－12月期カナダ労働生産性指数
22:30　　1月カナダ住宅建設許可件数
24:00　　1月米卸売在庫
9日00:30　　ＥＩＡ週間在庫統計
9日03:00　　米財務省、10年債（200億ドル）入札　　

場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740