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東京株式市場 材料難の中、為替動向次第の展開か
- 2017/03/07
- アジアタイム
米国株式市場は軟調。S&P500種株価指数は7.81ポイント(0.32%)下げて2375.31で終え、NYダウは51.37ドル(0.24%)安い20954.34ドルで取引を終了。トランプ政権の経済政策を巡り先行き不透明感や、北朝鮮の弾道ミサイル発射による地政学リスクを嫌気した。経済指標では1月の製造業受注が市場予想を上回る内容となったが、ドイツ銀行が巨額増資を明らかにしたことで銀行や保険など金融に売りが集中した。
NYMEXのWTI先物4月限は前営業日比13セント(0.24%)安い1バレル=53.20ドルで取引を終了した。リビアでは石油積み出し2港が武装勢力との衝突で作業停止に追い込まれたものの、米石油リグの稼働数が増えたことが嫌気された。
本日の日経平均株価は、もみ合いか。材料が乏しい中、売買高が膨らまず主力株の上値は決算期末を控えた国内機関投資家の売りなどで重いとみられ、個別株物色の展開が想定される。場中は引き続き為替を睨みながらの展開で、為替の動向次第では先物主導で値が振れる可能性も想定される。
【買い材料】
・トランプ政権の「大成長路線」での恩恵期待
・トランプ大統領の政策期待
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(19370、+10)
・米1月製造業受注指数(前月比)+1.2%〔予想 +1.0%〕(前回発表値 +1.3%)
・FRB議長、3月利上げ示唆
【売り材料】
・米国株式市場-反落 金融株など下落
・NYダウ 20954.34 -51.37 (-0.24%)
・恐怖指数VIXは11.26、前日比上昇
・欧州株式市場-下落 鉱業株や銀行株が売られ英独3営業日続落
・NY原油先物-反落 需給要因の重さ伝えるニュース途絶えず 53.20 -0.13 (-0.24%)
・欧州の政治情勢への懸念
・フランス大統領選挙への不透明感
・EU国政選挙への先行き不透明感
・北朝鮮地政学リスク
・ギリシャ、債務危機再燃
【その他注目点】
・30年国債入札
・米3年国債入札
・ロコンドが東証マザーズに新規上場(公開価格:1850円)
・NY為替-通貨ごとまちまちの材料によるフローで上下
・米債券市場-反落 利上げ観測や需給が圧迫材料
・NY金先物-続落 地政学的リスクの買い長続きせず
・仏PSA、独オペル買収へ
・北朝鮮の金正恩委員長、ミサイル発射実験を指揮=KCNA
・韓国へのTHAAD配備、対北防衛の強化の一環=米ホワイトハウス
・トランプ氏が入国禁止令の修正版に署名、イラク除外
・対独貿易赤字、EUの枠組み外で協議必要=米政権顧問ナバロ氏
・日本経済の下振れリスクは低下、為替変動継続を懸念=政井日銀審議委員
《スケジュール》
08:50 2月外貨準備高
14:00 基調的なインフレ率を捕捉するための指標(日本銀行)
14:00頃 日銀算出の1月CPI(除く生鮮食品・エネルギー)
09:01 2月英小売連合(BRC)小売売上高調査
12:30 豪準備銀行(RBA)政策金利発表
16:00 1月独製造業新規受注
16:45 1月仏財政収支
18:30 10-12月期南アフリカ国内総生産
19:00 10-12月期ユーロ圏GDP確定値
21:00 10-12月期ブラジルGDP
22:30 1月米貿易収支
22:30 1月カナダ貿易収支
24:00 2月カナダIvey購買部協会景気指数
8日03:00 米財務省、3年債(240億ドル)入札
8日05:00 1月米消費者信用残高
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740