トランプ米大統領の議会演説を控え、米国株式市場は小反落。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.25％下落して2363.64で終了し、ＮＹダウはＮＹダウは13営業日ぶりに反落で25.20ドル（0.12％）安の20812.24ドルで取引を終えた。ナスダック総合株価指数は３営業日ぶりに反落し、前日比36.461ポイント安の5825.438で終えた。GDP改定値が速報値と横ばいで市場予想を下回った。個人消費は速報値から上ぶれで市場予想を上回り、2月の消費者信頼感指数は2ヵ月ぶりの上昇で市場予想を上回る結果となった。ディスカウントストアのターゲットの低調な業績見通しが失望を誘発し小売株が軟調に推移した。ターゲットは通期利益見通しが市場予想より悪く、12.2％下落した。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物４月限は前日比４セント（0.07％）安い１バレル＝54.01ドルで取引を終了した。一時1.6％ほど下落する局面もあったが、米政府は再生可能燃料基準の運用見直しは計画していないとホワイトハウスの報道官が表明したで、下げ幅を縮小した。
　本日の日経平均は、日本時間午前11時から予定されるトランプ大統領の米議会演説の内容次第で乱高下する可能性もある。減税やインフラ投資に関するコメントがどのように言及するかポイントとなりそうだ。個別では自動車株に注目が集まる。トランプ氏の演説で国境税などの話が出るようなら株価にはネガティブとなる。

【買い材料】

・トランプ政権の「大成長路線」での恩恵期待
・日銀のETF買入れによる需給下支え
・欧州株式市場－小幅高、トランプ大統領演説待ち
・米10-12月期個人消費・改定値（前期比年率）+3.0％（前回発表値 +2.5％）
・米2月消費者信頼感指数　114.8〔予想 111.0〕（前回発表値 111.8）
・米2月シカゴ購買部協会景気指数　57.4〔予想 53.0〕（前回発表値 50.3）
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（19180、+50）
・10-12月GPIF運用益10兆円規模

【売り材料】

・米国株式市場－ダウ13日ぶりに反落　大統領演説を控え様子見　消費が安い(20812.24、-25.20)
・米10-12月期GDP・改定値（前期比年率）+1.9％〔予想+2.1％〕（前回発表値 +1.9％）
・恐怖指数VIXは12.92、前日比上昇
・NY原油先物－小反落、ガソリン価格も下落（54.01、-0.04）
・欧州の政治情勢への懸念
・フランス大統領選挙への不透明感
・EU国政選挙への先行き不透明感
・北朝鮮地政学リスク
・ギリシャ、債務危機再燃

【その他注目点】

☆トランプ米大統領が上下両院合同会議で演説

・NY為替－ドル売り先行も、連銀総裁の発言で買い戻し　トランプ米大統領の演説待ち
・米債券市場－続落、ダドリーNY連銀総裁が利上げに言及
・NY金先物－反落、トランプ大統領演説前に利食い先行

・利上げは「比較的近い将来」の公算─ＮＹ連銀総裁＝ＣＮＮ
・トランプ米大統領、不法移民に合法滞在の道開く法律を検討＝ＣＮＮ
・米ＦＲＢ、3月会合で利上げ真剣に検討する可能性＝連銀総裁
・米ＦＲＢ公定歩合、2地区連銀が引き上げ要求＝議事要旨
・ロス米商務長官が就任
・韓国の国連加盟停止提案、北朝鮮「まったく受け入れられず」
・ソフトバンク出資のワンウェブ、インテルサットとの合併で合意
・米短期金利先物が示す3月利上げ確率は約35％、米ＧＤＰ改定値受け
・特別検、朴大統領の収賄容疑認定

・米アップル、新型iPhoneに有機EL採用へ
・JA全農、スシローに出資
・インド10-12月GDP7％増

《スケジュール》

08:50　　10－12月期の法人企業統計調査
10:30　　佐藤健裕日銀審議委員、あいさつ

08:40　　ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
09:30　　10－12月期豪国内総生産
10:00　　2月中国製造業購買担当者景気指数
10:45　　2月Ｃａｉｘｉｎ中国製造業ＰＭＩ
11:00　　トランプ米大統領が上下両院合同会議で演説
16:00　　2月英ネーションワイド住宅価格指数
17:30　　2月スイスＳＶＭＥ購買部協会景気指数
17:50　　2月仏製造業ＰＭＩ改定値
17:55　　2月独製造業ＰＭＩ改定値
18:00　　2月ユーロ圏製造業ＰＭＩ改定値
18:30　　2月英製造業ＰＭＩ
18:30　　1月英消費者信用残高
18:30　　1月英マネーサプライＭ４
22:00　　2月独消費者物価指数（ＣＰＩ）速報値
22:30　　10－12月期カナダ経常収支
22:30　　1月米個人消費支出
　　　　 　   　　個人所得
　　　　 　   　　ＰＣＥコアデフレータ
24:00　　カナダ銀行（ＢＯＣ、中央銀行）、政策金利発表
24:00　　2月米サプライマネジメント協会(ＩＳＭ）製造業景気指数
24:00　　1月米建設支出
2日00:30　　ＥＩＡ週間在庫統計
2日03:00　　カプラン米ダラス連銀総裁、講演
2日04:00　　米地区連銀経済報告（ベージュブック）　　

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