米国株式市場は高値更新。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前営業日比0.52％高の2328.25で取引を終え、ＮＹダウは0.7％上げて20412.16ドルで終了した。ナスダック総合指数は0.52％上昇の5,763.956で取引を終了した。トランプ米大統領が打ち出すとみられる企業減税への期待感が相場を支えた。金融規制の緩和が前倒しされるとの見方から金融株が軒並み堅調となった。明日のイエレンFRB議長の議会証言を前に利益確定売りが先行し伸び悩む場面も観測されたが続伸して終了した。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物３月限は前営業日比93セント（1.73％）安い１バレル＝52.93ドルで取引を終了した。ＯＰＥＣが減産を行っている一方で、米国のシェール原油掘削が盛り返していることが嫌気され、約３週間ぶりの大幅な下落となった。
　前日のＯＳＥ225先物3月限ナイトセッションは、日中取引の終値に比べ60円高の１万9500円で取引を終えた。本日の日経平均は続伸となりそうだ。昨日同様に海外年金やファンド勢の動向が注目される。
　個別株では東芝に注目が集まる。本日の日経新聞は（東芝、事業継続に「注記」　巨額損失で決算短信に ）「16年４～12月期の決算短信に、事業継続のリスクを示す継続企業の前提（ゴーイングコンサーン）に関する注記を初めて記載することが分かった」と報じている。東芝は米原子力事業で6000億～7000億円の損失が発生したらしく、株価の動向が注目される。

【買い材料】

・トランプ政権の「大成長路線」での恩恵期待
・米国株式市場－トランプラリー継続で続伸　主要3指数の史上最高値更新が続く
・ＮＹダウは連日最高値更新（20412.16、+142.79）
・欧州株式市場－続伸　銅価格が上昇、資源株が買われる
・ＮＹ外為市場＝ドル上昇、米減税やＦＲＢ早期利上げを期待
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（19505、+65）
・欧州委、ユーロ圏17年成長率1.6%に上方修正
・米アップル最高値更新、10周年iPhoneに期待

【売り材料】

・欧州の政治情勢への懸念
・フランス大統領選挙への不透明感
・EU国政選挙への先行き不透明感
・NY原油先物－反落　減産順守も掘削リグ稼働増加を嫌気（52.93、-0.93）
・恐怖指数VIXは11.07、前日比上昇
・北朝鮮地政学リスク

【その他注目点】

・5年国債入札
・イエレンFRB議長議会証言（米上院）
・3メガバンク、フィンテック取り組み強化

・米大統領、カナダとの通商関係「微調整」　両国関係非常に良好
・北朝鮮ミサイル発射、トランプ氏「非常に強い態度で対応」
・米インフレ期待、1月は15年半ば以来の水準に上昇＝ＮＹ連銀調査
・レンツィ前伊首相、与党・民主党の党首選実施を主張　
・ギリシャ財政改革進展、ＩＭＦは悲観的過ぎる＝欧州副委員長
・ギリシャ特別扱いせず、債務軽減で元本削減不要＝ＩＭＦ専務理事
・ＥＣＢ量的緩和の公的証券買い入れ、先週は169億ユーロ
・中国人民元の13日の中間レートは1米ドル＝6.8898元、前日比で0.115％元安

・米債券市場＝利回り上昇、イエレン米ＦＲＢ議長の議会証言待ち　減税による景気浮揚に期待
・NY金先物－続落　株高で安全資産の金は売られる

《スケジュール》

09:00　　安倍首相や麻生財務相らが出席し、衆院予算委員会で集中審議　　　　
10:00　　営業毎旬報告(2月10日現在、日本銀行)　
13:00 1月首都圏新規マンション発売
13:00 12月鉱工業生産確報
13:30　　黒田日銀総裁が北東アジア経済発展国際会議で基調講演　

09:30　　1月豪ＮＡＢ企業景況感指数
10:30　　1月中国消費者物価指数
10:30　　1月中国卸売物価指数
16:00　　10－12月期独国内総生産（ＧＤＰ）速報値
16:00　　1月独消費者物価指数（ＣＰＩ）改定値
17:15　　1月スイス消費者物価指数
17:15　　1月スイス生産者輸入価格
18:30　　1月英消費者物価指数
　　　　 小売物価指数
18:30　　1月英卸売物価指数
19:00　　12月ユーロ圏鉱工業生産
19:00　　2月ユーロ圏ＺＥＷ景況感指数
19:00　　2月独ＺＥＷ景況感指数
19:00　　10－12月期ユーロ圏ＧＤＰ改定値
22:30　　1月米卸売物価指数
      　 食品とエネルギーを除くコア指数
22:50　　ラッカー米リッチモンド連銀総裁、講演
24:00　　イエレン米連邦準備理事会（ＦＲＢ）議長、米上院銀行委員会で証言
15日03:00　　カプラン米ダラス連銀総裁、講演
15日03:15　　ロックハート米アトランタ連銀総裁、講演　　

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