★欧州市場序盤では、ドルは主要通貨に対してもみ合いとなり、ドル/円は118.30円台で推移した。欧州勢参入後、一時118.43円前後に上昇したが、米長期金利が再び低下すると、ドルは戻り売りに押されて上げ渋った。米長期金利が2.55％台まで低下し、原油価格の弱含みや欧州株安、さらにNYダウ先物の上げ幅縮小により、円買いの動きが強まった。米長期金利が小幅に上昇、米国市場の改善傾向やNYダウ先物の底堅さ、米FRBによる来年の利上げペース加速観測などを受けて、ドル安が抑制された。米11月住宅着工件数は鈍化したが、118.05円近辺は押し目買いでサポートされた。上値も118.30円近辺では伸び悩んでおり、狭いレンジ内で方向感に欠ける展開となった。その後、『中国は南シナ海で米潜水無人機を接収』、『米国は中国に潜水無人機の返還を要請』との報道を受けてリスク回避的な売りが強まった。NYダウや日経先物の下落に伴う売りも出て一時117.47円近辺まで下落した。米長期金利低下が一服すると、、買い戻しが強まった。押し目を拾いたい向きも多く次第に下値を切り上げた。

引けにかけて118円近辺まで戻るなど、下値では押し目を拾いたい向きの強さが証明されるような動きとなった。この米潜水無人機の件については、来週の市場の材料となる可能性もあるので注意しておいた方が良さそうだ。ただ、117円半ばで3回跳ね返したことで、目先のサポートとなりやすい。