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連日の年初来高値を更新か
- 2016/12/09
- アジアタイム
米国主要株式指数は過去最高値を更新。S&P500種株価指数は前日比4.84(0.2%)上昇して2246.19で取引を終了。NYダウは65.19ドル(0.3%)高い19614.81ドルで取引を終えた。ナスダック総合指数も史上最高値を更新した。寄り前に発表された新規失業保険申請件数はほぼ市場予想通りだった。ドラギECB総裁がテーパリングを否定したことで欧州株式市場が堅調な動きをみせ、米株市場は好感。セクター別では銀行を中心に金融セクターが上昇。また、原油先物価格の上昇を受けエネルギーセクターも堅調となった。
NYMEXのWTI先物1月限は前日比1.07ドル(2.15%)高い1バレル=50.84ドルで取引を終了した。10日にウィーンで開催される主要産油国の会合では、OPEC加盟国が非加盟国に対し、日量60万バレル前後の減産を求めるとみられ、ショートカバーを誘発させた。
前日のOSE225先物2017年3月限は8日の日中取引の終値に比べ90円高の1万8820円で引けた。本日、東京株式市場は、日経平均先物12月物の先物・オプションSQを迎える。今回のSQは年末を控え、海外勢中心にポジション調整が出る可能性もある。そして、損益を確定する売買も出やすい時期でもある。しかしながら、昨日の欧米株の上昇を好感した買いで更に日経平均は年初来高値を更新する場面も想定される。
個別で注目されるのが自動運転開発のZMP関連企業だ。昨日、東証マザーズへの新規上場を延期すると発表し、自動運転関連銘柄の動向に注目が集まる。PTSでは、FVCが8日の東証終値に比べ500円(17%)安の2474円まで売られ、JAFCOも10%超の下落となっている。
国内では財務省が10~12月期の法人企業景気予測調査を発表し、海外では11月の中国消費者物価指数(CPI)や鉱業生産者出荷価格指数(PPI)、12月の米消費者態度指数などが予定されている。
【買い材料】
・トランプ政権の「大成長路線」での恩恵期待
・日銀のETF買入れによる需給下支え
・米国株式市場-トランプ・ラリー続く
・NYダウ上昇(19614.81、+65.19)
・ナスダック上昇(5417.36、+23.59)
・欧州株式市場-続伸、ECBの緩和延長で
・NY原油先物-上昇、OPECと非OPECの減産合意観測(50.84、+1.07)
・NY為替-ドル強含み、NY原油高とNYダウ史上最高値
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(18810、+80)
・海外勢の買い越し基調
【売り材料】
・為替急変リスク
・恐怖指数VIXは12.64、前日比上昇
・ZMP上昇延期による個人のセンチメント悪化
【その他注目点】
・メジャーSQ算出
・米債券市場-下落、ECBは緩和延長も購入額を縮小
・欧州債-反落、ECB資産購入プログラム減額延長決定
・NY金先物-反落、ドル高と米債利回りの上昇で
・CRB指数-反発 天然ガス。原油が上昇 大豆、ニッケルが下落
・米新規失業保険申請件数25.8万件〔予想 25.8万件〕(前回発表値 26.8万件)
・ECB、政策金利を0.00%に据え置き
・ECB、中銀預金金利を-0.40%に据え置き
・ECB声明
「来年4月から資産購入額を縮小」
「来年4月から12月にかけては600億ユーロに資産購入額を縮小」
「資産購入プログラムのパラメータを調整する」
「2016年GDP予想は+1.7%、9月時+1.7%」
《スケジュール》
08:50 法人企業景気予測調査(10-12月)
08:50 マネーストック(11月、日本銀行)
12:00 スポットLNG価格調査(11月分)
17:00 当座預金のマクロ加算残高の基準比率を見直し(12月-2月積み期分、日本銀行)
10:30 中・消費者物価指数(11月)
10:30 中・生産者物価指数(11月)
15:45 スイス・失業率(11月)
16:00 独・貿易収支(10月)
16:00 独・経常収支(10月)
18:30 英・商品貿易収支(10月)
20:00 ブ・IBGEインフレIPCA(11月)
24:00 米・卸売在庫(10月)
24:00 米・ミシガン大学消費者マインド指数速報値(12月)
24:00 米・卸売売上高(10月)
《決算発表》
カナモト、ベステラ、マツモト、エイチ・アイエス、エイチーム、イトクロ、丹青社など
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740