★欧州市場序盤では、前日からのドル上昇の勢いは一服となったが、ドル押し目買い根強く、ドルは前日比小幅安水準で神経質にもみ合う展開となった。米長期金利の上昇を受け、ドルは全般的に底堅さを維持したが、114.30円前後で神経質にもみ合う展開となった。欧州勢本格参入後、ドル/円相場に目立った動意は見られず、114円台前半でもみ合い商状を継続した。ブレント原油先物市場が上昇するなか、欧州主要株価指数は下落しているが、米著期金利が2.41％台で推移しており、ドルは底堅い展開となった。米11月ISM製造業景気指数が53.2となり、市場予想の52.5を上回ったことや、米10年債利回りが一時2.466％と昨年7月31日以来の水準まで上昇するなか、一時114.71円まで上昇した。その後、米長期金利が上昇幅を縮めたことで上値が重くなった。米長期金利が再上昇すると再びドル買いが強まった。著名債券投資家として知られる ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラッシュ最高経営責任者（CEO）がトランプ次期大統領の政策期待を受けた債券売りや、ドル高、株高ラリーが『行き過ぎ』との見解を示し、金や債券を購入する意欲を示したことが利食いのきっかけになった可能性がある。 米10年債利回りは2年ぶりの高水準2.49％から2.44％まで低下した。