米国株式市場上昇。Ｓ＆Ｐ500種株価指数は前日比0.5％高の2187.12で取引を終了し、最高値にあと４ポイント未満に接近となった。NYダウは35.68ドル（0.2％）上げて18903.82ドルで終えた。ラッセル2000指数は2013年３月以降で最長の連続高となった。寄り前に発表された10月の米住宅着工件数は3ヵ月ぶりに増加し、9年ぶりの高水準となった。10月の米CPIはほぼ市場の予想通りとなった。注目されたイエレンFRB議長の議会証言は、追加利上げが行われる可能性があるとし、12月の利上げ観測が高まった。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物12月限は前日比15セント（0.33％）安い１バレル＝45.42ドルで取引を終了。ドル高やイランの増産凍結水準をめぐる問題が市場心理を圧迫している模様だ。
　前日のOSE225先物ナイトセッションは、ＯＳＥ日中取引比200円高の18080円で取引を終え、売買高は1万8288枚だった。CME225先物（円建て）の清算値はＯＳＥ比220円高の18100円、売買高は5万2674枚だった。
　本日の日経平均は、ドル円が110円の節目を突破し、CME日経先物も一時18115円まで上昇していることなどから、18000円の大台を突破しそうだ。ニューヨークでは安倍首相とトランプ次期米大統領の会談内容にも関心が集まる。
　国内では、東京海上など損保各社が４～９月期の決算が予定されている。また、東証マザーズにフィル・カンパニーが新規上場する。中国では10月の都市の新築住宅価格動向、米国では10月の米景気先行指標総合指数の発表が予定されている。

【買い材料】

・トランプ政権の「大成長路線」での恩恵期待
・イエレン議長、12月利上げを示唆
・米国株式市場－「トランプ・ラリー」S&P500とナスダック総合が史上最高値に迫る
・ＮＹダウ上昇（18903.82、+35.68）
・ナスダック上昇（5333.97、+39.39）
・米10月住宅着工件数132.3万件〔予想 115.6万件〕（前回発表値 104.7万件）
・米ベスト・バイ 13.7％高－堅調な決算を好感
・日銀のETF買入れによる需給下支え
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（18100、+220）
・欧州株式市場－反発、地合いは良好
・NY為替－ドル堅調、ドル円は6/1以来の110円台　1ドル110円25-35銭
・恐怖指数VIXは13.35、前日比低下

【売り材料】

・NY原油先物－小幅続落、買い先行もドル高で失速
・欧州の銀行、米国ストレステストで赤信号
・韓国の政局混乱
・ZMP、上場承認直後に顧客情報流出

【その他注目点】

・日銀、利回り指定で国債無制限購入
・地銀5行、フィンテックでVBに出資

・メキシコ中銀、政策金利を50bp引き上げ5.25％に
・米10月消費者物価指数（前月比） +0.4％〔予想 +0.4％〕（前回発表値 +0.3％）
・米債券市場－下落、FRB議長もインフレに警戒
・欧州債－独債は続伸、英債は下落
・NY金先物－続落、ドル高が重し
・CRB指数－ほぼ横ばい　ガソリン、小麦が上昇　天然ガス、アルミニウムが下落

・イエレンFRB議長
「比較的早い段階での利上げが適切の可能性」
「米経済はFRBの目標に向けて進展」
「労働市場には拡大の余地がある」
「利上げが遅すぎると、今後利上げペースの加速を招く可能性も」
「FOMCは利上げの根拠が強まっていると認識」
「インフレは年初に比べるとやや上昇」
「米経済の成長は穏やかなペースから加速している」
「労働市場の改善で、インフレ率は目標の2％に向けて上昇へ」
「任期は全うするつもり」
「11月会合以降の経済状況は11月の判断を支持」
「財政政策、長期の財政赤字に留意する必要」
「FOMCは新政権の政策決定を考慮」
「現段階で景気はかなり良い方向に進展」
「緩やかな利上げが適切になる可能性が高い」

・米カンザスシティー連銀総裁が講演　　　　
・米ダラス連銀総裁が講演　　　　
・米セントルイス連銀総裁がパネルディスカッション　　　
・欧ドラギECB総裁が講演　　　

《スケジュール》

・安倍首相がトランプ次期大統領と会談

10:30　　中・不動産価格指数(10月)　　　　
22:30　　加・消費者物価指数(10月)　　1.5％　　1.3％
24:00　　米・景気先行指数(10月)　　　　

《決算発表》

ＳＯＭＰＯＨＤ、東京海上、ＭＳ＆ＡＤなど

《米決算発表》

フット・ロッカーなど

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