★欧州市場序盤では、トランプ氏勝利を受けたリスク回避は後退、米長期金利は低下を縮小し、日経先物も反発に転じた。ドルが対円を中心に下げ幅を縮小し、ドル/円は103円台半ば付近に持ち直した。時間外の米長期金利が低下幅を取り戻し、前日比プラス圏に転じたことにつれ、ドルが反発幅を広げたが、米長期金利の上昇が一服するとドルが軟化した。米長期金利が一段と上昇幅を広げたが、ドル/円の戻りは限定され103円台半ばを挟んだもみ合い商状を継続した。市場ではトランプ政権が通商政策に重点を置き、対米貿易黒字国に対する圧力が高まることへの懸念も、ドル/円の圧迫要因と指摘された。ドル/円は103.00円手前まで失速したが、下値の堅さを確認すると持ち直した。米長期金利が上昇を再開したことも相場の支えとなった。NYダウの200ドル超高や米長期金利の大幅上昇を支えに買いが続いた。米10年債入札後に米長期金利が一時2.08%台と1月15日以来の高水準をつけたことが買いを誘った。大統領に選出されたトランプ氏が防衛費増など大幅な財政政策を計画していることから米国債の売却が目立った。