米国株式市場は反発。S&P500指数は10営業日ぶりに反発して2.22％高の2131.52で終え、NYダウは8日ぶりに大幅反発し、371.32ドル(+2.08％)高の18259.60ドルで取引を終えた。ナスダック指数は2.37％高となった。米FBIのコミー長官が議会幹部らに宛てた書簡で、米大統領選挙の民主党候補であるクリントン前国務長官のメール問題について訴追しない方針を表明したことが、米国株式市場でも大きく寄与した。
　ＮＹＭＥＸのＷＴＩ先物12月限は前営業日比82セント（1.86％）高い１バレル＝44.89ドルで取引を終了した。供給過剰懸念を嫌気した売りが一巡したことや米大統領選への警戒感が後退したことなどから買いが優勢となり、７営業日ぶりに反発した。
　前日のOSE225先物ナイトセッションは、ＯＳＥ日中取引比30円高の17260円で終え、売買高は1万2834枚だった。ＣＭＥ225先物(円建て)の清算値はＯＳＥ比80円高の17310円だった。売買高は5万3179枚だった。本日の日経平均は、米大統領選挙の開票を日本時間の明日に控え、様子見となりそうだ。国内では10年物国債入札があり、内閣府が９月の景気動向指数速報を発表する。主要企業の４～９月期決算発表が相次ぐが、注目されるのはトヨタだ。４～９月期の実績ほか2017年３月期通期の予想が注目される。

【買い材料】

・米大統領選への不透明感が和らぐ
・米国株式市場－ダウ371ドル高　トランプ・リスク後退を好感
・ＮＹダウ上昇（18259.60、+371.32）
・ナスダック上昇（5166.17、+119.80）
・恐怖指数VIXは18.71、前日比低下
・欧州株式市場－堅調、トランプ・リスクの後退で（44.89、+0.82）
・NY原油先物－ショートカバーから反発
・NY為替－ドル円は上げ幅を維持、米大統領選の警戒感後
・CME225先物は大阪取引所比で上昇（17310、+80）
・日銀のETF買入れによる需給下支え

【売り材料】

・米大統領選、予断許さず
・TPP衆院採決を再延期
・中国と香港社会の亀裂広がる兆し
・米SEC、ADR不正疑惑で大手4行を調査

【その他注目点】

・米大統領選挙

・10年国債入札
・米3年国債入札
・米シカゴ連銀総裁が講演
・欧財務相理事会

・米債券市場－反落、トランプリスクが後退
・欧州債－反落、米大統領選の警戒感が後退
・NY金先物－下落、米大統領選の警戒感が後退
・CRB指数－7営業日ぶりに反発　天然ガス、砂糖が上昇　金、小麦が下落

・ラウテンシュレーガーECB理事
「ECBが今利上げをするなら回復を窒息させる」
「追加利下げや追加緩和には懐疑的」

・中国人のビットコイン購入加速
・4日時点のCFETS人民元指数は93.78、過去最低を更新-中国外貨取引センター
・香港政府、住宅取引印紙税を15％へ引き上げ

《スケジュール》

14:00　　景気動向指数(9月)　　　　
14:00　　消費活動指数(日本銀行)　　　　

15:45　　スイス・失業率(10月)　　　
16:00　　独・鉱工業生産指数(9月)　　
16:00　　独・貿易収支(9月)　
16:00　　独・経常収支(9月)　　
18:30　　英・鉱工業生産指数(9月)　　　　
24:00　　米・JOLT求人件数(9月)　　　

《決算発表》

日化産、Gウィン、シキボウ、JKHD、デンカ、鹿島、大林組、清水建、ミツコシイセタン、東レ、クラレ、三菱ケミＨＤ、ＪＸ、味の素、ゼンショーＨＤ、三菱Ｕリース、博報堂ＤＹ、日新薬、三井金、ＳＭＣ、クボタ、トヨタ、カルソカンセ、ニコン、バンナムＨＤ、名鉄、ダイキン、ペプチド、スクエニＨＤなど

《米決算発表》

トリップアドバイザー、D.R.ホートン、ジョンソン・コントロールズ・インターナショナルなど

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