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今週の日経平均 米大統領選挙が焦点
- 2016/11/07
- アジアタイム
米国株式市場は続落。S&P500種株価指数は前日比0.2%安の2085.18で取引を終え、9営業日続落となった。1980年以降で最長の連続安。NYダウは0.2%安の17888.28ドルで取引を終えた。寄り前に発表された米10月雇用統計は、非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を小幅に下回ったものの過去2か月分が上方修正された。また失業率は4.9%に低下した。明日8日に迫った米大統領選をめぐる不透明感から、投資家はリスクオフムードを継続させた。また原油安を嫌気して石油・ガス関連株が売られた。
NYMEXのWTI先物12月限は前日比59セント(1.32%)安い1バレル=44.07ドルで取引を終了した。OPECが具体的な減産合意をまとめられないとの不安が利益確定売りを先行させた。
先週末のOSE225先物ナイトセッションは、4日の日中取引の終値と同値となる1万6890円で取引を終え、売買高は1万8100枚だった。CME225先物の清算値は1万6855円で終え、売買高は53179枚だった。
今週の日経平均株価は8日の米大統領選をめぐって神経質な展開となりそうだ。週明けの日本時間早朝、米FBIは民主党の大統領候補ヒラリー・クリントン氏に対しメール問題に関して訴追求めずと報じられ、ドル円は一時104円半ばまで急上昇したが、その後はやや伸び悩みの展開をみせている。時間外の米株価指数先物は堅調に推移している。東京株式市場は、引き続為替相場や時間外米株価指数先物の動向を睨みながらの展開が想定される。本日は帝人やLIXILグなどが取引時間中に4~9月期の決算を発表する。大引け後にはソフトバンクや日産自、菱地所などの決算がある。欧州ではユーロ圏財務相会合が開かれる。
【買い材料】
・日銀のETF買入れによる需給下支え
・クリントン氏のメール問題 再捜査するも訴追求めず
・トヨタ、EV市場に本格参入する方向
・トルコ格付けを『BB』確認、見通し『ネガティブ』から『安定的』に引き上げ-S&P
【売り材料】
・米大統領選への不透明感
・米国株式市場-S&P500が9営業日続落 大統領選挙への警戒感が続く
・NYダウ7日続落(17888.28、-42.39)
・ナスダック下落(5046.37、-12.04)
・恐怖指数VIXは22.51、前日比上昇
・米10月非農業部門雇用者数+16.1万〔予想 +17.5万人〕(前回発表値 +15.6万人)
・欧州株式市場-続落 米大統領選を警戒した売り継続
・NY原油先物-続落 減産合意の行方をめぐり振れる(44.07、-0.59)
・CME225先物は大阪取引所比で下落(16855、-35)
・テロ攻撃を警戒し NY市警察などに対し、来週の米大統領選挙の前後に警戒を要請-米当局
【その他注目点】
・米債券市場-反発 「もしトラ」懸念しリスク回避
・欧州債-反発 米大統領選前にの調整が買い戻し方向で進
・NY金先物-小動き 米大統領選を前に様子見
・CRB指数-6営業日続落 コーヒー、ニッケルが上昇 ガソリン、暖房油が下落
・日銀、ETF保有残高10兆円超え
・パート主婦の減税拡大へ特別控除の活用検討
・日米欧、自動運転車へのサイバー対策で合意
・帝人、炭素繊維を生産倍増へ
・・ユーロ圏財務相会合
《スケジュール》
08:50 日銀政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(9月20、21日分)
09:00 毎月勤労統計(9月)
16:00 独・製造業受注(9月)
17:15 スイス・消費者物価指数(10月)
19:00 欧・ユーロ圏小売売上高(9月)
19:25 ブ・週次景気動向調査
24:00 米・労働市場情勢指数(10月)
26:00 ブ・貿易収支(週次)(11月6日まで1カ月間)
29:00 米・消費者信用残高(9月)
《決算発表》
帝人、小野薬、王子HD、朝日工、三井エンジン、住友林業、TBK、LIXIL G、ユー・エス・エス、日精機、日本粉、グリコ、応化工、DOWA、ディスコ、椿本チ、ブラザー、ホトニクス、いすゞ、第一興商、島津製、ヤマハ、群馬銀、菱地所、東建物、ヤマダ電、ソフトバンクG、GMO、パーカライ、住友ゴム、日産自、スクリン、パイロット、静岡銀、ホシザキなど
《米決算発表》
シスコ、マリオット・インターナショナル、ウェストロック、コグニザント・テクノロジー・ソリューションズなど
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