★欧州市場序盤では、欧州株が堅調に推移、日経先物も続伸するなか、リスク選好回復による円安地合いが持続した。株高・原油高を背景に、ドル/円は、クロス円の上昇に下支えされて底堅く推移したが、104.00円付近での上値抵抗強く、103.90円付近で小動きとなった。欧州勢本格参入後、手掛かり材料難のなか、小幅な値動きとなり103.90円を挟みこう着商状となった。日経先物の上昇や米長期金利が上昇に転じたことで円売りが優勢となり104.00円台まで上昇したが、米長期金利が再び低下すると弱含んだ。しかし、米10月マークイット製造業PMI速報値が53.2となり、市場予想の51.5を上回ったことで円売り・ドル買いで反応した。米長期金利が急上昇したことや、ブラード米セントルイス連銀総裁の低金利が普通の状態が2-3年続く可能性が高いといった発言が好感され株高となったこともドル買いにつながった。ただ、14日高値の104.47円が目先の上値目処として意識されると104.20円前後でもみ合いとなった。その後は新規材料難のなか、NY時間午後に入り次第に値動きが細った。