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東京株式市場 方向感に乏しくなる展開か
- 2016/11/01
- アジアタイム
米国株式市場は小動きな展開。S&P500種株価指数は前週末比0.01ポイント下げて2126.15で取引を終え、NYダウ工業株30種平均は0.1%安の18142.42ドルで終えた。寄り前に発表された9月の個人消費は市場予想をやや上回ったものの、クリントン氏のEメール疑惑で先行き不透明感となった大統領選やFOMCミーティング声明文発表などを控え、様子見ムードが強く小動きの展開となった。原油市場の下落もエネルギーセクターの重しとなった。
NYMEXのWTI先物12月限は前営業日比1.84ドル(3.78%)安い1バレル=46.86ドルで取引を終了した。週末に開かれたOPEC加盟国と非加盟国による協議で減産合意の詳細を詰められなかったことから、売りが優勢な展開となった。
前日のOSE225先物12月限ナイトセッションは、日中取引の終値に比べ50円安の1万7390円で引け、売買高は1万744枚だった。CME225先物(円建て)の清算値は大取の夜間取引比5円高の1万7395円、売買高 31965枚だった。
本日の日経平均は方向感のない展開か?原油先物相場の上値の重さが懸念されるところだ。前日の取引では日銀がETFの買いを入れた。あくまでも、支えているという印象だった。今日は日銀政策決定会合の結果が発表されるが、現状維持の公算が高い。東証1部にバロックジャパンリミテッドが、名証2部に岐阜造園が上場する。海外では10月の中国製造業PMIなどが発表さ、米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数も発表される。
【買い材料】
・日銀のETF買入れによる需給下支え
・米9月個人消費支出(前月比)+0.5%〔予想 +0.4%〕(前回発表値 ±0.0%)
・海運大手3社、コンテナ船事業統合
・TPP法案、今国会の成立濃厚
【売り材料】
・米大統領選への不透明感
・NYダウ下落(18142.42、-18.77)
・ナスダック下落(5189.13、-0.97)
・欧州株式市場-反落 金融不安で銀行、原油安で石油株に売り
・NY原油先物-大幅続落 減産合意まとまらない懸念(46.86、-1.84)
・CME225先物は大阪取引所比で下落(17395、-45)
・恐怖指数VIXは17.06、前日比上昇
・新興国の企業が抱える債務が膨張
【その他注目点】
・日銀政策委員会・金融政策決定会合(2日目)
・日銀金融政策決定会合、決定内容と展望リポートを発表
・FOMC(~11/2)
・休場:フィリピン・インド
・バロックジャパンリミテッドが東証1部に新規上場
・米国株式市場-ほぼ変わらず イベントを控え様子見
・米債券市場-続伸 米大統領選めぐる不透明感でリスク回避
・欧州債-上昇 伊政局・銀行をめぐるリスク回避に
・NY金先物-小動き ドル高が動き鈍らす
・CRB指数-反落 豚肉、小麦が上昇 原油、暖房油が下落
・NY為替-多くのイベント控えて方向感が出ず
・米ゼネラル・エレクトリック 同社の石油・ガス部門とベーカー・ヒューズを統合
・米センチュリーリンク レベル3コミュニケーションズを買収
《スケジュール》
14:00 新車販売台数(10月)
15:30 黒田日銀総裁が会見
15:30 税収実績(9月末)
17:00 当面の長期国債買い入れの運営(日本銀行)
10:00 中・製造業PMI(10月)
10:00 中・非製造業PMI(10月)
10:45 中・財新製造業PMI(10月)
12:30 豪・オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)
政策金利発表
14:00 印・製造業PMI(10月)
18:30 南ア・失業率(7-9月)
18:30 英・製造業PMI(10月)
20:00 ブ・鉱工業生産(9月)
23:00 米・ISM製造業景気指数(10月)
23:00 米・建設支出(9月)
26:00 ブ・貿易収支(10月)
《決算発表》
椿本、デサント、データリンクス、伊藤忠食、住友商、旭化成、三井化学、サンゲツ、ニチレイ、東ソー、田辺三菱、ローム、IHI、相鉄HD、京王、日本ハム、キッコーマン、グリー、昭電工、イビデン、宇部興、ヤフー、CTC、小林製薬、出光興産、新日鉄住、住友電、日精工、シャープ、ソニー、横河電、イリソ電子、加賀電、アコム、KDDI、NTN、サンリオ、タカラスタン、FCMなど
《米決算発表》
エマソン・エレクトリック、ファイザー、インターコンチネンタル・エクスチェンジ、ケロッグ、エレクトロニック・アーツ、アメリカン・エレクトリック・パワー、コーチ、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド、ギリアドなど
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740