日経平均株価は12日続伸して、前日比26円93銭（0.13％）高の２万1363円05銭で取引を終了した。12連騰は「アベノミクス」で最長タイで2015年5月15日～6月1日に並ぶ記録となった。一方、上値では利益確定の売りも出て、上げは26円と小幅となった。
　後場の東京株式市場で、日銀の櫻井審議委員が、ETF買いの変更を考えるのはまだ早いと述べたことが好感され、先物買いを誘発させた。桜井日銀審議委員は、函館での金融経済懇談会後の記者会見で、日銀が上場投資信託の保有残高増加ペースを年間６兆円としている金融政策について「現時点で変更は考えていない」と明らかにした。また、景気は回復しているとの認識を示す一方で「今の政策をすぐにやめた時にどうなるか考えなければいけない」と指摘し、現在の金融政策を続けていくべきだと主張した。
　ＴＯＰＩＸも８日続伸して、前日比1.27ﾎﾟｲﾝﾄ（0.07％）高の1724.64と年初来高値を更新した。東証１部の売買代金は2兆2840億円、売買高は13億5776万株だった。東証１部の値上がり銘柄数は717、値下がりは1226、変わらずは88銘柄だった。