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日経平均、上昇か 米主要株価指数過去最高値更新を好感
- 2017/11/22
- アジアタイム
米国株式市場は上昇。S&P500種株価指数は前日比0.7%高の2599.03で終え、NYダウは160.50ドル(0.7%)上昇の23590.83。ナスダック総合株価指数も続伸し、終値は前日比71.763ポイント(1.1%)高の6862.477。米株市場の主要3指数はそろって過去最高値を上回った。10月の中古住宅販売件数は2ヵ月連続の増加(前月比2%増)となり、市場の予想(0.2%増程度)を上回った。23日の感謝祭祝日を控え、市場参加者が少ない中、市場では世界経済の成長や企業決算に対する楽観が広がり、リスクオンムードが高まった。新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)X(テン)」の販売に期待が膨らんだアップルやマイクロソフト、2銘柄でダウ平均を30ドルほど押し上げた。
NYMEXのWTI先物1月限は前日比41セント(0.7%)高い1バレル=56.83ドルで取引を終了。米エネルギー省が今週発表する原油在庫が3週間ぶりに減少するとの見通しが買いを誘発させた。
米主要株価指数が過去最高値を更新したことを好感し、OSE225先物12月限ナイトセッションは、OSE日中取引比200円高の22650円で取引を終えた。本日の日経平均は米株高を好感し続伸か。注目すべきは先物の手口。21日の先物手口では立会外取引を含めると、ゴールドマン・サックスが2909枚、メリルリンチがTOPIX先物を3615枚買い越した。GSは10日から20日までTOPIX先物を売り越していたが、前日は約1週間ぶりに買い越しに転じた。日経先物が転換線(22705円)を突破出来た場合、17日の高値(22770円)を目指す展開と想定される。
【買い材料】
・米国株式市場-主要3指数がそろって最高値更新 テクノロジーがけん引
・NYダウ上昇(23590.83、+160.50)
・ナスダック上昇(6862.48、+71.76)
・欧州株式市場続伸、欧州や世界経済の底堅さに期待
・ロンドン株式市場続伸、好決算銘柄と消費関連株買われる
・NY原油先物反発、OPEC減産期待と商品価格堅調が支え(56.83、+0.41)
・恐怖指数VIXは9.73、前日比低下
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(22665、+215)
・香港ハンセン指数、大幅に4日続伸し10年1カ月ぶり高値の29818.07ポイントで引け
・アベノミクス再起動
・日銀、大規模緩和を維持
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・政策関連株堅調
・好業績やテーマ株など物色意欲強い
【売り材料】
・米税制改革への先行き不透明感
・ドイツ混迷による政治リスク
・欧州政情不安
・サウジの政策の先行きに対する不透明感
・北朝鮮地政学リスク
【その他注目点】
・米債券市場 長期債は反発 株高でも売り一辺倒にならず
・欧州債上昇、仏債の買いが活発に
・NY金先物反発 ドル安局面で上値伸ばす(1281.7、+6.4)
・米10月シカゴ連銀全米活動指数 +0.65(前回発表値 +0.17)
・米10月中古住宅販売件数 548万件〔予想 542万件〕(前回発表値 539万件)
・米、対北朝鮮追加制裁発表 商取引の中国企業など13団体が対象
・ECB、債券購入継続の確約を来年9月までにやめる可能性
・ロシア原油会社、減産合意の6カ月延長案を討議=タス通信
・ロシア・シリア首脳がソチで会談、政治的解決模索へ=ロ大統領府
・ジンバブエのムガベ大統領が辞任、37年間の統治に幕
・中国、不動産市場の金融規制を強化へーCCTV
《スケジュール》
10:10 国債買い入れオペ(残存期間1年超5年以下と5年超10年以下)(日本銀行)
08:00 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、講演
17:00 10月南アフリカ消費者物価指数
17:00 ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
21:00 MBA住宅ローン申請指数
22:30 10月米耐久財受注額
22:30 前週分の米新規失業保険申請件数
24:00 11月ユーロ圏消費者信頼感指数
24:00 11月米消費者態度指数
23日04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(10月31-11月1日分)
☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740