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南アランド/円の長期トレンドの節目!
- 2017/10/30
- 欧州タイム
★南アフリカでは、ズマ大統領が、内閣改造で対立する複数の閣僚を更迭し、与党内の亀裂が深まっている。また、汚職疑惑の強いズマ大統領の強権策による政治の混乱で、経済への悪影響も懸念され始めている。さらに、南アフリカ政府は債務上限の引き上げを発表した措置が同国の格下げにつながるとの見方が出ている。格下げとなるとジャンク級になることから、ランド売りが強まる可能性がある。
南アランド/円の長期的トレンドも節目にきている。上値は12カ月線(赤線)がレジスタンスラインとなり、下値では20カ月線(紫線)7.9570円や24カ月線(青線)7.9225円がサポートラインとなっているが、下抜けするともう一段の下落基調となりやすい、その際は、2017年にもみ合った7.000円前後までの下落が視界に入る。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ域から%Kと%Dが下向きとなっており、下落基調となっている。
もし、南アフリカが実際に格下げとなると、ショック的な動きになりやすいことには警戒感が必要となる。ただ、南アランド/円の特徴は、9円ちょうどや8円ちょうどのような、きりの良い価格帯でもみ合うことが多い。そのため、次回の下値目処7.000円近辺ではもみ合い相場となりやすいと考えるの合理的と思われる。