★欧州市場序盤では、23日のフランス大統領第1回投票に注目が集まるなか、ドルは全般小幅な値動きでもみ合いとなった。英国の3月小売売上高が予想以上の減少となり、ポンド売りが強まったことにつれドル/円も押された。109円台割れ後はこう着。この水準では押し目買い優勢ながら、反発も限定的で、109.10円台を挟んで一進一退の動きが続いた。米3月中古住宅販売件数は予想より強い結果となったが、目立った反応は見られなかった。トランプ大統領が『企業と個人の大幅減税を含む税制計画を来週発表する』と述べたと伝わると米長期金利が低下幅縮小。NYダウも持ち直しでドル買いが強まった。その後は109円台前半での神経質な値動きとなった。

23日の仏大統領選の投開票は日本時間午前4時頃から出口調査とともに徐々に発表される。ただ、接戦が予想されることから正式な結果が出るまで時間がかかる可能性がある。しかし、日本時間の午前中には結果が出るもの思われる。市場では独立系中道のマクロン氏と極右のルペン氏が決選投票に残るとの見方となっている。両氏が決選投票へ進むようならば、市場予想通りとなり大きな波乱はない。しかし、極左のメランション氏とルペン氏が県選投票に進むようならば、仏のEU離脱の可能性が高まることからユーロ絡みで波乱要因となる。