★ユーロ/円は25日線（赤線：114.236円）、50日線（青線：114.127円）、75日線（緑線：114.537円）を下回り下落基調となっている。しかし、8月5日と8月16日の安値の112.28円が、再び下値支持ラインとなっている。

ただ、各移動平均線が緩やかに下向きとなっており、下落圧力が強いことを示している。

ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、3、3、20、80）は、一旦売られ過ぎから上昇基調となったものの、再び％Kと％Dがデットクロスして下向きとなってきている。

今後の注目点では、8月相場のように112.28円近辺が下値支持ラインとなりながらもみ合い相場となるのか、それとも下抜けしてしまうのかが焦点となる。下抜けした場合は、7月9日の安値110.79円近辺や6月24日の安値109.48円が下値支持ラインとなりやすい。欧州ではドイツ銀行やコメルツ銀行の財務不安が懸念されている一方で、メルケル首相は公的支援は実施しないとの発言が出ており、欧州内では金融不安の懸念もある。そういう意味では、今後の展開次第では下抜けする可能性もあるので注意が必要だ。一応、市場では大きすぎて潰せないという指摘もあるが、買い材料が乏しいということは下落する可能性が高いとも言える。