★欧州市場序盤では、一時103.98円付近まで反発したものの、その後は再び売りに押される展開となった。日経先物が弱含んだことが相場の重しとなったほか、ユーロ/円やポンド/円などの下落につれた面もあり、103.80円付近まで値を切り下げた。104円台での戻る売りが根強く、白井さゆり前日銀審議委員発言が『日銀新枠組みでは両の拡大を放棄し、テーパリングを示唆した』、『これ以上ETF買い入れ拡大するのはよほどのことないと困難』などと発言したことで、ドル見切り売りが強まった。時間外取引でNY原油先物が反発したことや、米長期金利が下げ渋るにつれ、ドル売り・円買いが一巡し、小幅持ち直す展開となった。しかし、クロス円の下げにつれて再びドル売りが再開した。その後も、NY原油先物は時間外取引で51.02ドルの高値から50.21ドルへ反落し、NYダウ先物も100ドル超下落したことでリスク回避の動きに拍車がかかった。一目均衡表雲の上限の103.51円が目先のサポートとして意識されると下げ渋り、日経先物が買い戻され、米長期金利が下げ渋ったことで買い戻しが強まった。日経先物が反発したほか、米長期金利も一時上昇に転じたことで104円近辺まで上げたが、利食い売りも出て伸び悩む展開となった。その後は、米長期金利が再び低下すると引けにかけては103.80円付近まで伸び悩んだ。