★欧州の朝方の取引では、黒田日銀総裁が『量・質の面での追加緩和も選択肢』などの発言を受けた円売り戻しは一巡、クロス円が戻り売りに押されるなかドル/円は112.10円付近でドルが伸び悩んだ。ドル/円は112.00円を挟んだ不安定な上下動となった。日経平均先物が下げに転じ、NYダウや欧州株が軟調推移したことでリスク回避のドル売り・円買いが強まった。また、米長期金利が低下したこともドル売りを促した。米国株や原油価格が下落幅を広げたことで、米長期金利が低下傾向となりドルが押し下げられる展開となった。その後発表された米1月住宅販売件数や民間マークイットが発表した2月サービス業PMIが低調な結果を受けてドル売りが急加速し、一時111.03円まで下落したが、2月11日安値110.96円が意識され下げ止まった。EIAの週次原油統計（2/19時点）でガソリン在庫が予想以上に減少したことを受けてNY原油価格の反発を好感し、米国株も下げ幅を縮小した。さらに米長期金利も上昇したことを受けてドルの買い戻しが強まった。引けにかけて米国株がプラス圏に回復したことで、ドル/円は底堅い展開となった。