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イールドスプレッドで9月24日の米国株市場を先取り!

  • 2021/09/24
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、主要三指数は全て大幅続伸する展開になった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を無難に通過したことで、米金融政策を巡る不透明感が後退すると、買いが優勢となった。市場では『様子見姿勢を強めていた投資家の買いが幅広い銘柄に入った』との声が聞かれ、一時620ドル超上げた。『中国当局が中国恒大集団の実質国有化を検討中』との報道で、この日の中国株が堅調に推移したことも投資家心理の改善につながった。一方、長期金利は、資金繰り難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団の債務問題への警戒感がひとまず和らいだことや、米国株相場の大幅上昇で相対的に安全資産とされる米国債に売り(利回りは上昇)が出た。利回りは一時1.4353%前後と7月6日以来の高水準を付けた。 今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数とも割高感は解消されてきている。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与が世界的に普及するなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を支えてきた。ところが、このところの米景気回復基調にピークアウト感のほか、中国大手不動産の恒大集団の経営危機懸念が株価の下押し要因となりやすい。VIX指数は20.87から18.63へ低下した。再びVIX指数が20を下回ってきたことで、相場が安定化へ向かっている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.290%

・直近イールドスプレッド縮小:19/4/25-▲3.048%、20/09/1‐▲2.867%

                20/10/12-▲2.847%、21/1/11-▲2.611%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・9月22日:▲3.243%⇒9月23日:予想▲3.053%(前日比で縮小:割高)

 

9月23日のNYダウは大幅続伸したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅に縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲3.290%から▲0.237%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.173%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.049%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.488%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.964%下回った。NYダウは、中国不動産大手の中国恒大集団のデフォルト懸念がやや後退したことや、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で現在の緩和的金融政策が今しばらく継続されたことが引き続き相場の支援となった。前日に338ドル高と5日ぶりに反発したNYダウは506.50ドル高(+1.48%)と大幅続伸した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.776%

・直近イールドスプレッド縮小: 20/08/27-▲2.677%、20/10/12-▲2.664%

               20/12/08-▲2.666%、21/1/11-▲2.320%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・9月22日:▲3.167%⇒9月23日:予想▲2.990%(前日比で縮小:割高)

 

S&P500が大幅続伸したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅に縮小(米国10年債金利に対して米国株は前日比で割高)した。平均値の▲2.776%から+0.214%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.879%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.012%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.189%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.509%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.232%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.775%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/12/4-1.351%

              21/1/11-1.066%、21/2/16-1.144%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・9月22日:▲1.757%⇒9月23日予想▲1.601%(前日比で縮小:割高)

 

NASDAQが大幅続伸したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.775%から▲0.174%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.578%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.782%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.897%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.202%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.493%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が大幅上昇したうえ、株価も大幅続伸したことで前日比で大幅に縮小した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQ総合指数のイールドスプレッドは、▲1.6%台前半までスプレッドが縮小してきた。2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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