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イールドスプレッドで7月8日の米国株市場を先取り!

  • 2020/07/08
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数が全て反落する展開となったうえ、米長期金利はリスク回避の動きから買い(金利は低下)が強まった。そのため、イールドスプレッドは三指数とも前日比で拡大(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割安)した。このところ、米長期金利の変動幅が上下に大きくなっており、日々イールドスプレッドへの影響が強まる展開となっている。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動の再開の動きが緩やかになるとの警戒が根強く、景気敏感株を中心に売りが優勢になった。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数とも割安感はなくなっている。そのため、リスク回避の材料が出ると利益確定売りがでやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第2波』が懸念されている。米大統領選を控えて、米中対立の激化が懸念されてきている。しかし、経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は27.94から29.48へ上昇した。 VIX指数が未だ20台後半で推移していることから、リスク回避の動きは継続している。VIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。VIX指数が20を割ってくると市場に落ち着きが出たことになる。

 

NYダウは、再び200日SMAの26,243ドルと260日SMAの26,336ドルがレジスタンスとして意識され下落する展開となった。そのため、5日SMAの25,910ドルと25日SMAの26,065ドルを下抜けた。短期的には下落調整局面となっている。下値では10日SMAの25,751ドルがサポートラインとして意識さるかが、今後の焦点となる。現在はレンジ内での動きとなっており、方向感を欠く展開となっている。各SMAが徐々に集まってきていることから、上下に大きく放れる可能性も高まってきている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.328 %

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・7月6日:▲3.287%⇒7月7日:予想▲3.386%(前日比で拡大)

 

7月7日のNYダウが大幅反落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.328%から+0.058%と平均値より上方かい離したことで割安になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.840%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.716%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.155%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.631%下回った。感染が落ち着いたニューヨーク州やニュージャージー州が他州からの旅行者に対する一定期間の隔離要請を拡大する方針を示したことなどを受けて新型ウイルス拡大への懸念が強まり、下落で寄り付いた。新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動の再開の動きが緩やかになるとの警戒が根強く、景気敏感株を中心に売りが優勢になった。その後ハイテク株を中心に上昇する場面もあったが、利益確定の売りで下落に転じ、引けにかけて下げ幅を拡大し一時420ドル超下げた。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.771%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・7月6日:▲2.936%⇒7月7日予想▲3.014%(前日比で拡大)

 

S&P500が反落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.771%から+0.243%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.855%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.988%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.165%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.485%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.208%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.812%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・7月6日:▲1.627%⇒7月7日予想▲1.685%(前日比で拡大)

 

NASDAQが反落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲1.812%から▲0.127%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.494%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.698%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.813%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.118%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.409%下回った。

 

NASDAQは反落したことで、イールドスプレッドは若干拡大した。しかし、イールドスプレッドは一時より半分以下まで縮小していることで、割安感は払しょくしている。NASDAQのイールドスプレッドは1.6%台で推移しており、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。ただ、ハイテク関連株の業績が好調なほか、景気回復期待や新型コロナウイルスのワクチンや治療薬などのポジティブな報道があると、引き続き好感され買われやすい。一方で、新型コロナウイルスの感染第2波の拡大や米中関係の悪化懸念も高まっていることで、下落調整する展開になっても不思議ではない。三指数の中でも割安感が払しょくしている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が全て反落したうえ、米長期金利も低下したことからイールドスプレッドは三指数とも拡大した。新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動の再開の動きが緩やかになるとの警戒が根強く、景気敏感株を中心に売りが優勢になった。その後ハイテク株を中心に上昇する場面もあったが、利益確定の売りで下落に転じた。今後も新型コロナウイルス感染報道や米中対立激化懸念、中東情勢、原油価格の変動、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続く。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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