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イールドスプレッドで4月7日の米国株市場を先取り!

  • 2020/04/07
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、三指数ともに大幅反発したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは前日比で三指数ともに大幅縮小(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割高)した。三指数とともにイールドスプレッドが縮小したことで、割安感は弱まった。NY州知事が『新型肺炎の感染ペースは減速している』と述べたことで過度な警戒感が後退したとで買いが優勢となり大幅上昇した。

今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げや量的緩和、財政政策などを実施しても市場の不安は一時的なものになりやすい。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、原油価格もNY市場のように下げ止まると徐々に安心感が出てくる。景気後退は避けられないほか、どの程度速やかに救済資金が消費者や企業に供給されるかなどに不透明感もあるため、一方的な戻りにもなり難い。ただ、VIX指数は46.80から45.24へ低下した。徐々にVIX指数が低下してきておりり、一時の過度なリスク回避の動きは後退してきている。ただ、まだVIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。今後の米経済指標は悪化の一途となることから、経済指標発表時の動きには注意が必要となる。

 

NYダウは、25日SMAの21,296ドルを上抜けする展開となった。また、5日SMAがわずかに上向きとなったことで、短期的な戻り基調となってきた。そして、10日SMAの21,643ドルも上向きとなってきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、低位で%DとSlow%Dが底這いから上向きとなっているため、戻り基調は継続している。リスク回避の動きが強くネガティブな材料に反応しやすい地合いとなっている。一方、好材料が出てくると、割安感が強いだけに一気に上昇基調となり上下に大きく振れやすい地合いが継続している。25日SMAを明確に上抜け出来るかが注目点となる。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲5.155%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・4月3日:▲5.155%⇒4月6日:予想▲4.665%

 

4月6日のNYダウが大幅反発したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲5.155%から▲0.490%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%を+0.439%上回っている。19年8月5日の大底▲4.102%を+0.563%上回っている。20年2月28日の大底▲4.541%と+0.124%上回っている。20年3月23日の6.017%から▲1.352%かい離した。NYダウが反発したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。先週末にNY州知事が『新型肺炎の流行ピークにさしかかりつつある』と発言したことで過度な警戒感が後退したとの見方から時間外取引で米国株価先物が買われ、現物もその流れに沿って大幅高で始まった。本日もNY州知事が『新型肺炎の感染ペースは減速している』と述べたことで一層の安心感が生まれ、指数は終始堅調地合いを保ちながら上げ幅を一時1700ドル超高まで広げた。VIX指数は46.80から45.24へ低下した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲4.621%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・4月3日:▲5.375%⇒4月6日予想▲4.903%

 

S&P500が大幅反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.621%から+0.282とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+1.034%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+0.901%上回った。19年8月15日の▲4.179%を+0.724%上回った。20年2月28日の大底▲4.499%まで+0.404%上回った。20年3月23日の6.222%から▲1.319%かい離した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲3.038%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・4月3日:▲3.636%⇒4月6日予想▲3.269%

 

NASDAQが大幅反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.038%から+0.231%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+1.090%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.886%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.771%上回った。20年2月28日の大底2.803%まで+0.466%上回った。20年3月16日の▲4.094%から▲0.825%かい離した。

 

NASDAQは、大幅反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは大幅縮小した。しかし、、過去のイールドスプレッドを上回っていることで、割安感は残っている。そのため、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き急速な戻り基調となりやすい。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数ともに大幅反発したうえ、米長期金利も上昇したことで三指数ともに前日比で大幅縮小した。NY州知事が『新型肺炎の感染ペースは減速している』と述べたことで過度な警戒感が後退して、大幅に買い戻される展開となった。しかし、経済活動の停滞長期化から景気の大幅な落ち込みが懸念される。今後も新型コロナウイルスによる景気後退懸念が根強いことから、先行き経済指標に株価や米長期債金利が上下に振れる展開が予想される。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続いている。イールドスプレッドは縮小したが、売られ過ぎによる割安感は残っている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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