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イールドスプレッドで1月26日の米国株市場を先取り!

  • 2021/01/26
  • 米蔵(ヨネゾウ)
  • アジアタイム

 

★NY株式市場では、NYダウ小幅反落したが、S&P500とNASDAQ指数は小幅続伸する展開になった。バイデン大統領が提示した1.9兆ドルの追加経済対策の行方に不透明感がくすぶったほか、新型コロナウイルスワクチンの普及ペースに不透明感が漂い、経済正常化が遅れかねないとの見方から売りが優勢となった。米長期金利の低下を受けて、金融のゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなども売られ、指数は一時430ドル超下げた。市場では『GameStop株が乱高下し、売買の一時停止が相次いだため、投資家心理が悪化した』との声も聞かれた。ただ、決算発表を迎える主力ハイテク株には買いが入ったため、引けにかけては下げ渋った。一方米長期金利は、新型コロナウイルスのワクチン普及に不透明感が漂い、経済正常化が遅れかねないとの懸念から安全資産とされる米国債が買われた(利回りは低下)。バイデン米大統領による大型経済対策の先行き不透明感も債券買いを誘った。今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数ともかなり割高感が出ており、リスク回避の材料が出ると下落しやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬の投与で有効性が実証されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第3波』が懸念されている。しかし、追加経済対策期待や経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は21.91から23.19へ上昇した。VIX指数が23台前半で推移しているほか、株価の日中ボラティリティも高まっていることで、引き続き不安定な動きが続く。VIX指数が20を割れてくるようなら市場が安定化してきたことになる。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.314%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/09/1‐▲2.867%、20/10/12-▲2.847%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・1月22日:▲2.748%⇒1月25日:予想▲2.806%(前日比で拡大:割安)

 

1月25日のNYダウは小幅続落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.314%から▲0.508%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲1.420%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲1.296%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.735%下回った。20年3月23日の6.017%から▲3.211%下回った。米国株市場は米バイデン新政権による1.9兆ドルの追加経済対策案について、議会調整の難航や規模縮小などが懸念された。米国市場では今週、決算発表やFRBによるFOMCなどが予定されており、高値警戒売りが優勢になった。コロナ問題では米製薬大手メルクが25日、2種類の新型コロナウイルスワクチンの開発を打ち切ると発表した。初期段階の臨床試験(治験)で十分な免疫反応が確認されなかったことが理由で、今後はコロナ治療薬の開発に力を注ぐ方針とされている。米国株の調整下落の一因となった。その反面、ITハイテク株は上昇。今週に予定される決算発表への期待感などが支援材料になった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.772%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、20/08/27-▲2.677%

               20/10/12-▲2.664%、20/12/08-▲2.666%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・1月22日:▲2.515%⇒1月25日予想▲2.556%(前日比で拡大:割安)

 

S&P500は小幅反発した一方で、米長期金利は大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.772%から▲0.216%と平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲1.313%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.446%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.623%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.943%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.666%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.797%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、20/10/22-▲1.438%

              20/12/4-1.351%、20/12/8-1.383%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・1月22日:▲1.064%⇒1月25日予想▲1.103%(前日比で拡大:割安)

 

NASDAQは続伸した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲1.797%から▲0.694%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲1.076%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲1.280%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲1.395%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.700%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.991%下回った。

 

NASDAQのイールドスプレッドは、米長期金利が大幅低下した一方で、株価が続伸したものの拡大した。イールドスプレッドは以前より半分以下まで縮小しているため、引き続き割高感から利益確定売りが出やすい地合いとなっている。NASDAQのイールドスプレッドは、▲1.10%台前半まで縮小して推移している。そのため、割高感が続いていることから、ネガティブなニュースが出ると引き続き下落しやすい地合いが続いている。また、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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