皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
日本時間1月12日(木)22時30分、アメリカの消費者物価指数(CPI)が発表されます。事前予想は、前月比が0.2%の減、前年比が先月よりも0.6ポイント低い6.5%と、物価上昇の鈍化が期待されています。
予想数値をグラフにしたものが次のものです。
前月比
※出典:米労働省
今晩発表される結果が本当にマイナスだったとすれば新型コロナウイルスによって世界各国でロックダウンが実施されていた2020年5月以来の出来事です。
前年同月比
※出典:米労働省
2022年6月に記録した今回のピーク9.0%からは2.5ポイントも低い6.5%になるだろうと考えられており、物価の上昇速度は徐々に減速してきていることが分かりますね。
簡単に安心できないのが、食料・エネルギーを除いたコアコアCPIの変動予想がCPIよりも高いということです。コアコアCPIは、前月比が0.4%の増、前年比が先月よりも0.3ポイント低い5.7%と予想されています。今回の物価下落は、食料・エネルギー価格の値下がりによるもので、それ以外の物価は下がっていないとの見立てが主流になっています。このことを市場はどう判断するのか。判断が難しいところです。
最近の米国株式市場の値動きを振り返ってみるとNASDAQは4連騰しています。CPIへの期待が値動きに現れているものだと考えられますね。どのような結果になるのか。
結果次第では、荒れた展開になるかもしれませんね。
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・米労働省