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TPPへの参加意思表明したタイについて

2018年05月02日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

先週くらいから話題になっていましたが、タイが環太平洋連携協定(TPP11)に参加する意思を表明しました。

タイといえば、レッドカレーやグリーンカレー、トムヤムクンなどタイ料理、格闘技のムエタイ、寺院や仏像。そんなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

日本からは飛行機に乗って6時間30分ほどで行ける国ですが、タイってどんな国なのか考察してみたいと思います。

1800年代後半に起きた帝国主義の時代、世界各国がヨーロッパの植民地に組み込まれてしまいましたが、タイは、東南アジアでは唯一植民地支配を受けず、長い王朝を維持してきました。国民の9割以上が仏教徒で歴史ある仏像や寺院が人気の観光スポットとなっています。

タイ王国

タイの正式名称は、タイ王国(Kingdom of Thailand)です。その名の通りタイは王国なので王様の国です。

現在の王様はラーマ10世(マハ・ワチロンコーン・ボディンドラデバヤワランクン国王)で2016年12月1日に即位されました。
先代のラーマ9世1946年から2016年までの70年間在位されておりとても国民に愛されていた方でした。

タイ料理店に行くといたるところに国王の写真が貼ってあり、それだけ王様が尊敬されていることがわかります。

さて、TPPについてです。

タイがTPPに加わるとどのようなことがおきるのでしょうか。

まず、日本との貿易についてです。

貿易

2017年に日本から輸出した金額は約3兆3000億円、逆に輸入した金額は約2兆5500億円でした。その差額は約7500億円ありますので、日本の対タイ貿易は、貿易黒字となっています。

2012年からのデータはご覧のとおりです。

日本から輸出 日本が輸入 差額
2012 3,488,868,038 1,885,687,085 1,603,180,953
2013 3,507,233,169 2,150,347,855 1,356,885,314
2014 3,319,814,095 2,299,526,646 1,020,287,449
2015 3,386,296,663 2,471,766,476 914,530,187
2016 2,974,411,190 2,189,660,540 784,750,650
2017 3,300,429,177 2,550,228,480 750,200,697

※単位は1000円

2012年以降、タイからの輸入金額は増額傾向にあり、輸出金額との差は徐々に狭くなってきています。年間で数千億円増加するペースで日本への輸出金額が増加していますのでそれだけタイの経済力が強化されているとの見方もできます。

タイがTPPに正式加入し、日本とタイの貿易において関税が掛からなくなると大きな経済的効果がありそうです。

では、いったいどんな物が輸入されているのでしょうか。

主要な品目

タイから輸入される主要品目はご覧のとおりです。

タイから日本への輸入品(2016年)
電気機器(21.1%)
一般機械(13.6%)
肉類・調製品(8.0%)
輸送用機器(5.6%)
魚介類・調整品(4.7%)

電気機器、一般機械が全体の3分の1以上となっており、タイは工業生産国となっているようです。

逆に日本から輸出されている品目です。

日本からタイへの輸出品(2016年)
一般機械(23.0%)
電気機器(19.2%)
鉄鋼(12.5%)
輸送用機器(11.3%)
非鉄金属(3.7%)

日本がタイに輸出しているほとんどが工業生産物です。

今回タイがTPPへの参加意思を表明しましたが、タイが加われば12番目の加盟国になりますが、もしかするとこれを切っ掛けにそれ以外の国が参加意思を表明する可能性もでてきました。

今後どうなっていくのでしょうか。楽しみですね。

明日からは大型連休の後半がスタートです。
お休みの方は楽しいゴールデンウィークにしてください。
それでは!


参考文献:
財務省貿易統計
http://www.customs.go.jp/toukei/info/index.htm
JETRO
https://www.jetro.go.jp/world/asia/th/
タイ国政府観光庁
https://www.thailandtravel.or.jp/

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