皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
2023年3月10日、シリコンバレーバンク(SVB)が経営破綻しました。SVBと言われてもあまりピンと来ませんが、日本経済新聞によれば2022年末時点でのSVBの総資産は2090億ドル(約28兆円)と全米16位の規模でした。
日本国内で言うと、7位のふくおかフィナンシャルグループ(福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行など)の総資産が29.1兆円なので、影響の大きさが伺い知れます。
SVBは、カルフォニア州とマサチューセッツ州に17店舗を展開しており、銀行名からも解るようにIT企業やスタートアップ企業向け融資をおこなっていました。
NHKの報道によれば、去年1年間にベンチャーキャピタルが出資するテクノロジーやヘルスケア関連企業の株式新規公開のうち、半数近い44%がSVBの取引先だったそうです。
SVBは、顧客の預金を国債などの債券で運用していましたが、昨年から実施されているFRBの相次ぐ利上げが、債券価格の下落を招き、財務の悪化を招いてしまいました。
これが、取り付け騒ぎを招いた発端とされています。
今回の一件で、気になることが2つあります。
2.今後IT企業やスタートアップ企業への融資が滞ることはないのか。
顧客の資産の多くを債券で運用していた銀行は他にもあるでしょうし、新興企業への融資を積極的に行う金融機関が他に現れるのかどうか。今後の経済発展に大きな影響を及ぼしそうです。
銀行の経営破綻というとどうしても2008年9月15日に起きたリーマン・ショックを思い出してしまいます。
今後、新たな経営破綻が起きるのかどうか。各銀行が発表する損益計算書や貸借対照表に注目したいところです。
「ピンチはチャンス!」
この先の投資がうまく行きますように!
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