OPEC総会-減産量の発表は非加盟国との協議の後で
2018年12月07日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
6日に開催されたOPEC総会にて減産で合意したものの、具体的な数字についての発表はおこなわれませんでした。
OPEC総会当日の原油の値動きはご覧のとおりです。
東京原油5分足-2018年12月7日
OPEC総会開始前まで42000円台で取引されていましたが、総会が始まったころからズルズルと値下がりし、一時40000円割れまで下落しました。
具体的な減産枠は非OPEC加盟国と協議した上で決定・発表するとのことです。協議日本時間7日18時からの予定で、減産量は総会終了後に正式発表される予定です。
OPECの意向としては最大限の減産をおこないたい考えのようですが、それをロシアが同意するかどうかが注目のポイントです。
下の図は世界の原油生産量(2017年)
世界の原油生産量(2017年)
出典:今日の石油産業2018-石油連盟
2017年時点でOPECの生産量は全体の41.2%なので仮にOPECが減産したとしてもそれ以外の国々が増産したとすると減産する意味がないので、非加盟国が協調してくれないと意味がありません。
ロシアの主要な輸出品の25.8%は原油ですので貿易による収入の4分の1は原油によるものです。原油価格の下落はロシア経済にとっても大きな痛手となってしまいます。
市場予想では50-150万バレル/日程度の減産になるのではないかとの予想になっています。
OPECや今回のミーティングに参加している国が「減産」で話あっている目的は、価格の下落を食い止めるためです。決定する減産で原油価格の下落を食い止めることができるかどうか。
記者会見は日本時間21時からを予定しています。
今晩は22時30分から米雇用統計もありますので、イベントが多い夜になりそうです。
それでは良い週末を
このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・OPEC
https://www.opec.org/opec_web/en/
・今日の石油産業2018-石油連盟
http://www.paj.gr.jp/statis/data/data/2018_data.pdf