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NYダウの乱高下をTR(変動レンジ)で分析

2018年02月09日

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皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

またNYダウが1000ドル以上の下落となっています。

8日のNY株式市場は金利上昇を懸念した売りが増え前日比1032ドル安の23860ドルで取引を終了しました。

雇用統計が発表された2月2日に665ドル下げ、週明け月曜日に1176ドル下げましたので大幅な下落はこれで先週末から3回目となります。

NYダウ-日足

nydaw

※チャートは『ポジション・トレーダーPRO』から

チャートを見る限り2月2日以降雰囲気が一転しているように見受けられます。

特徴的なのがその変動幅です。
雇用統計発表まで一歩一歩上昇してきましたが、その状況は一転し一気に急落しました。6日火曜日には急激な反発がありましたが、昨晩再び急落する展開になってしまいました。

価格変動の大きさを示す指標がTRという指標です。

TRとは、True Rangeの略です。日本語に訳すと「変動値幅」になります。一般的にはATR(Average True Range)が有名です。当社でレポート掲載していただいている小次郎講師が運用資金管理に利用している指標でTrue Rangeを平均化したものがAverage True Rangeです。ATRはTRの集合体なので期間中平均するとどの程度の値動きがあったのかを知るのであればATRの方が有利ですが、1日の値動きをしるのであれば平均化していないTRを使ったほうが分かりやすいので今回はTRを利用します。

フジトミで提供しているチャートソフト『ポジション・トレーダーPRO』ではATRを「平均変動レンジ」と呼んでいます。平均変動レンジの日数を「1日」にすると1日分の平均になるので表示される内容は「1分の1」なのでTRになります。

それで表示させたTRが次のグラフです。

NYダウ-日足-TR

TR

※チャートは『ポジション・トレーダーPRO』から

これまでの一日の変動幅は100ドルから200ドルぐらいが普通で大きくても300ドルから400ドルぐらいでしたが、2月に入ってからは状況が一転しています。

2月2日からTRを数値にすると次のような値になります。

2月2日(金)・・・696ドル
2月5日(月)・・・1598ドル
2月6日(火)・・・1168ドル
2月7日(水)・・・509ドル
2月8日(木)・・・1054ドル

一番値動きが少なかった水曜日でも509ドルの値動きがありました。一見すると水曜日の509ドルは穏やかなものに感じますが、上のTRのグラフをみると2月より前で一日に500ドル以上動いた日は無いので現在の状況は異常な状況だと言えます。

このNYダウを国内で取引するのであれば東京金融取引所で取引されている「くりっく株365」で取引可能です。円建てで株価指数を100倍した取引が可能です。

仮に1000ドルの値動きがあったとすると「1000ポイント×100倍」で100,000円の差損益金が発生します。思惑どおりの展開となれば100,000円のプラスになりますが、逆に動いた際は100,000円のマイナスになりますので、現在のボラティリティを考慮すればレバレッジを抑えたポジションメイクをしないとあっという間にロスカットされてしまいますのでいつもよりも変動があることを考慮したポジション作りをおこなう必要があります。

なお、2月12日月曜日は建国記念日の振替休日でくりっく市場を除き日本市場は休場になります。今晩の海外市場の値動きと週明け月曜日の値動きの2日分の値動きが2月13日火曜日にやってきますのでリスク回避の手立てをお持ちでない方はご注意ください。

それでは良い週末を。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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