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FOMCが過去(2015年)におこなった利上げをおさらい

2022年02月17日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

日本時間2月17日午前4時、1月25日・26日に開催されたFOMCの議事録が公開され、参加者の意見が「金利を引き上げる時期が来た」という見解で統一されていることが分かりました。

簡単にまとめると、

・インフレが鈍化しない場合は早いペースで利上げをおこなう
・インフレが予想通りに低下しない場合は、想定より早いペースで金融緩和を取り除く
・2015年の利上げ局面よりも早いペースで政策金利を引き上げる可能性がある

このような内容でした。

2015年の利上げ局面というのがどのくらいのペースだったのか?それを示すのが次のグラフです。

米国10年債利回りと政策金利

オレンジの折れ線グラフがFRB政策金利です。2015年の利上げ局面というのはとても緩やかな利上げペースだったことが分かります。1回の利上げ幅は0.25%で、2015年に1回、2016年に1回、2017年に3回、2018年に4回実施されました。最終的に政策金利は2.25-2.50%まで引き上げられましたが、それまでに掛かった時間は丸3年です。

次回のFOMCは3月15-16日ですが、すでに米国10年債利回りは上昇しており、2月16日時点で2.047%と2%の大台を上回る水準まで上昇しています。過去のデータと比較すると2015年利上げ開始前の政策金利は今と同じ0.00-0.25%でしたが、10年債利回りは一時2.478%まで上昇していました。その時と比較すると今の債券利回りはまだ低い水準にあるので、債券利回りはもう少し上昇してもおかしくないと考えられます。

また、2015年からの利上げペースは緩やかだったものの、3年に渡って利上げが続けられました。これから利上げが始まったとして、その後のインフレ鈍化の程度に左右されますが、同じくらいの期間、もしくはそれ以上の期間、政策金利が上昇しても不思議ではない議事録の公表だったと言えます。

2025年ぐらいまで金利の上昇が続いたとしてもおかしくない状況です。

今が、ポートフォリオを見直しする絶好のタイミングなのかもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


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