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最近の「ご祝儀相場」

2023年01月05日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

ご祝儀相場」って聞いたことがありますか?

Googleで「ご祝儀相場」を検索すると「ご祝儀は3万円が基本と考える」との検索結果が表示されました。これは結婚式で包むご祝儀の相場ですね。

投資の世界でいう「ご祝儀相場」というのは、政権交代や内閣発足など節目になるような大きなイベントがあった際の期待感から買い注文が集まる相場を指します。

一般的に大発会は、その年の相場上昇を期待しての買い注文が入りやすく、祝賀ムードで上昇しやすいと言われています。これを「ご祝儀相場」と呼んでいます。

2023年大発会の日経平均株価は、前日比259.57円安25834.93円でスタートしました。今年の大発会は、売り方優勢でのスタートになった訳です。ご祝儀相場を期待していた人からすると残念な幕開けでした。

こうなると「ご祝儀相場」という現象は、本当にあるのか確認したくなります。

気になったので調べてみました。

次のグラフは、大発会の始値と前年大納会の終値の差分をまとめたものです。

大発会始値と前年大納会終値との差分

過去30年の内、上昇して大発会が寄り付いた年は、30回中21回ありました。大発会は70%の確率で上昇してのスタートとなっていました。そこそこの勝率です。上昇の平均は、21.6円でした。

グラフをよく見ると時間が経過するにつれ、上げ下げのブレ幅が大きくなってきていることが分かります。また、データを10年刻みで見てみると、1994年から2003年までの10年は9勝1敗、2004年から2013年までの10年は8勝2敗、2014年から2023年までの10年は4勝6敗でした。ひと昔と比べて、最近の相場は、それほど単純ではなくなってきているようです。

問題は、大発会の相場動向がその先の相場動向に関係しているのかどうかです。もし、大発会の値動きがその先の相場動向を影響しているのであれば、ご祝儀相場があった後の相場は上昇し、無かった後の相場は、下降しているはずです。

1ヶ月後の相場や1ヶ月後の相場との相関関係はどうなのか。相関係数を調べてみました

大発会の変動とその後の相関係数

・1か月後 ・・・0.093
・1年後  ・・・-0.174

相関係数の値(r)は「-0.2≦r≦0.2」の間なので、答えは「相関がない」でした。

前向きに捉えると、2023年大発会の相場はマイナスでのスタートになってしまいましたが、その後の相場動向を示唆している訳ではないということですね。

この先、良い相場展開になりますように。

本年もよろしくお願いします。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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