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ビッグマックの値上げとビッグマック指数

2023年06月20日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

日本マクドナルドは、7月19日より都心部に立地する184店舗においてビックマックなど一部商品を値上げすることを発表しました。

マクドナルドをよく利用する方はご存じかもしれませんが、ハンバーガーの価格は店舗によって異なります。

通常店とは別に、空港などに位置する「特殊立地店」、大都市に位置する「都心店」や「準都心店」など、地価や人件費の高い店舗の商品価格は高く設定されています。

マクドナルドのホームぺージをみるとビッグマックの価格が「¥450~」ハンバーガーの価格が「¥170~」と書いてあるのはそのためです。

マクドナルドの価格と言われて思い浮かべるのが「ビッグマック指数」ではないでしょうか。ビッグマック指数とは、英国のエコノミスト誌が公表している経済指標で、世界各国で売られているビッグマックの価格を利用して各国の物価水準を比較しようというものです。

ビッグマック以外では、スターバックスのトール・ラテの価格を比較したトール・ラテ指数やコカ・コーラの販売価格を比較したコカ・コーラ指数、iPhoneの価格を平均賃金で割ったiPhone指数など、各国の物価を比較するための指数はいろいろとあります。

話をビッグマック指数に戻します。

現在、日本の通常店で販売されているビッグマックの単品価格は450円、一方、アメリカの小売り価格は5.36ドル(2023年1月26日エコノミスト誌調査時)でした。

現在の為替レートは1ドル=141.85円なので日本のビッグマックを米ドルで表示すると3.17ドルになり、アメリカのビッグマックを円で表示すると760円になります。

他の国と比べるとどうでしょうか。

ビッグマック指数(40位-45位)
40.ケツァル
41.モルドバ
42.日本
43.ベトナム
44.マレーシア
45.南アフリカ
出典:The Economist

2023年7月19日から一部の店舗での値上げが実施されますが、世界のビッグマック価格と比較すると日本の価格はモルドバに次いで42位でした。先進国の中では群を抜いて低くなっています。消費者として安いことは良いことだ、と単純に喜んでもいいのでしょうか?

日銀が金融政策決定会合で物価上昇を抑えようとしないのは、日本の物価が低すぎることも関係している?

しばらくは物価上昇が容認される状況なのかもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


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