皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
昨晩発表された米・消費者物価指数(CPI)は、前月比が+0.1%、前年比が+7.1%と事前予想を下回る結果となりました。
グラフにすると次のようになります。
米・消費者物価指数(CPI)-前月比
出典:米労働省
米・消費者物価指数(CPI)-前年比
出典:米労働省
物価上昇は思っていたよりも早い速度で減速しています。前月比のデータに注目すると直近5ヶ月間の平均は、「+0.2%」でした。これは、コロナ前の3年間で計測した平均「+0.2%」と同じ上昇率です。直近5ヶ月に限って言えば、現在の物価変動は平常時と変わらぬ速度に落ち着いているとも言えます。
この結果に反応したのが昨晩のニューヨーク株式市場でした。
NYダウ-5分足
(出所:TradingViewによるダウ指数チャート)
CPIの結果が予想よりも低かったことを受け、昨晩のニューヨーク市場は、大きく上昇してのスタートとなりましたが、時間が経つにつれ徐々に値下がりし、一時は前日比マイナス圏まで下落しました。マーケットは、事前に控えているFRB政策金利の発表に備えているようで、リスクテイクが控えられる展開になっています。
色々な考え方があると思いますが、物価変動が平常時と変わらぬ状態になっているのであれば過剰な金融引き締めを実施する必要性も無くなるはずです。FOMCはどのような判断を下すのか。注視が必要ですね。
FRB政策金利の発表時間は、日本時間15日午前4時です。深夜の発表なので明日の朝起きてビックリしないよう過度なポジションメイクは控えた方が良いと思われます。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
・米労働省