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アメリカの消費者物価指数は3.0%まで下落

2023年07月13日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

昨晩、アメリカの消費者物価指数(CPI)が発表されました。

前年同月比が3.0%の増(先月より1.0%低下)、前月比が0.2%の増でした。それぞれの変化をグラフにしたのが次のデータです。

米・消費者物価指数(前年同月比)

※出典:米労働省

前年同月比は、昨年6月に記録した8.9%増をピークに順調に下降しており今月の結果は3.0%増まで下降しています。

米・消費者物価指数(前月比)

※出典:米労働省

前月比は、0.2%の増でしたので、ここ1年ほどは低い成長率で落ち着いているように見えます。

前年同月比が前の月より1.0%も下落したのは、物価上昇速度が減速して一年経過したことが要因です。前年同月比というのは、前の年の同じ月と比べてどうなったのかを示しています。2023年6月であれば、2022年6月と比べてどうなっているのかを表しています。2022年7月から2023年6月までの変化分を掛け算することになるので、極端な上昇が続いていた2022年6月までのデータが対象外になったことで前年同月比に落差が生まれました。

問題は、来月以降です。

2022年7月の前月比は±0%、2022年8月の前月比は0.2%増でした。2023年7月以降の変化率がそれ以下にならないと前年同月比の数字は、現在の3.0%増から減ることはありません。

来月以降、前月比の結果が小さな数字になってくれないと、前年同月比の結果は3.0%前後で落ち着いてしまいます。今回の消費者物価指数をマーケットは好感しましたが、この先、シビアな結果が続くと予想できます。FOMCやマーケットは、今後の物価成長をどのように判断するのか。この先が楽しみですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
米労働省

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