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2023年期のスタートと日銀短観

2023年04月03日

皆さま、おはようございます。ファイナンシャルプランナーの岩井です。

新年度が始まり、今日から社会人デビューする新入社員の方々はおめでとうございます。当社にも新入社員が入社しましたが、彼ら彼女らの目はとてもキラキラしており、眩しいですね。私たちも新入社員のお手本となれるよう、フレッシュな気持ちで頑張っていきたいと思います。

さて本日は、「日銀短観」についてご紹介したいと思います。

皆さんご存じだと思いますが、念のため説明すると、日銀短観とは日本銀行が3月、6月、9月、12月に実施する企業向けアンケートです。短観の中で最も注目されているのは、業績判断指数(DI)です。各企業に業績判断を問い、自社の業況について「良い」「さほど良くない」「悪い」の3つの中から選択して回答してもらいます。計算の仕方はとてもシンプルで、「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引くというものです。

下のグラフは、1974年以降の日銀短観の推移を表しています。

製造業

※出典:日銀短観-日本銀行

非製造業

※出典:日銀短観-日本銀行

製造業と非製造業の両方が、直近のピークから徐々に下落しており、企業の業況が徐々に悪化していることが確認できます。

グラフの中でグレーに塗られた部分は景気後退期を表し、何も塗られていない部分は景気拡張期を表しています。

短観の下落局面と景気循環の後退期を重ねてみると、ほぼ同じ時期に発生していることがわかります。次の景気後退期がいつやってくるのかは分かりませんが、日銀短観は将来の後退期を予測する上で非常に有効な指標と言えます。

今月の日銀短観はあまり良い結果ではありませんでしたが、「良い」と答えた企業がまったく無かったという訳ではありません。

どんなに不景気でも業績が右肩あがりの企業はたくさんあります。投資家にとってどんな企業に投資するのが良いのか。皆さんの2023年度が良い一年になりますように。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
短観-日銀

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