全銀システムと送金サービス
2023年04月25日
皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。月曜日は振替休暇だったので、何年も使っていない銀行口座を解約するためいくつかの銀行窓口を行脚してきました。
今回は、その銀行窓口でおきた不思議な会話についてご紹介します。
窓口で口座残金の他行振込を依頼したところ、「午後の受け付けなので他行への振込は明日の処理になります。」と言われました。時刻を確認すると「午後12時03分」。確かに午後と言えば午後ですが、今から処理して明日になってしまうというのは納得できなかったので、当日処理にできないか確認したところ、当日対応してもらえました。
解約するために窓口に行った訳ですが、手続きの不便さや対応の遅さなどを考慮するとやっぱりこの銀行を解約して良かったと感じてしまいました。
日常生活であまり意識されることはありませんが、私達が銀行で行う送金は、全国銀行データ通信システム(通称:全銀システム)を使って行われています。
私が銀行に依頼した解約口座残金は、他行に送金された訳ですが、一連のお金の流れは全銀システムを使って行われています。
あまり耳なじみの無い言葉かもしれませんが、全銀システムには既存システムの「コアタイムシステム」と2018年10月から稼働している新システム「モアタイムシステム」の2つがあります。
銀行の送金というと窓口が開いている午前9時から午後3時30分の間に依頼せねばならず、その時間を過ぎてしまうと翌営業日扱いになってしまうイメージですが、これは既存システムの「コアタイムシステム」の稼働時間が平日の8時30分から午後3時30分に限られていたからです。
2018年10月、「モアタイムシステム」が導入されたので、平日の夜間や土日祝日も送金されることになり、原則24時間365日送金が可能になりました。時間を気にせず利用できることは、私達利用者にとって大きな利点です。
モアタイムシステムの導入によって新たなサービスが生まれています。
例えば当社の商品先物取引オンライントレード「FITS」で展開している「お客様専用口座サービス」は、クイック入金(即時入金)サービスではありませんが、メンテナンス時間を除き、24時間365日入金することができ、入金されたご資金は時間を気にすることなく取引口座に反映されています。これは、「モアタイムシステム」があるから行うことのできるサービスだと言えます。
金融サービスに限った話ではありませんが、時代の変化とともにお客様に提供できるサービス内容も変化しています。
これからもより良いサービス提供を心掛けていきたいと思います。
なお、当社提携先の楽天銀行では、5月2日15時から8日8時30分までの間メンテナンスの実施を予定しておりますので、ご注意ください。
◆お知らせ
GWのお客様専用振込口座(楽天銀行)サービスの臨時メンテナンスのお知らせ
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
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