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コラム

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米・消費者物価指数(CPI)を受け、リスク選好な値動きに

2022年11月11日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

昨日発表された10月の米・消費者物価指数(CPI)が事前予想を下回る結果だったことを受け、株式、為替、債券、商品市場は過剰に反応しました。

視覚的に見た方が解りやすいのでチャートを添付します。

ドル円

(出所:TradingViewによるドル円チャート

NYダウ

(出所:TradingViewによるNYダウチャート

金先物(ドル建て)

(出所:TradingViewによる金先物(ドル建て)チャート

米国債10年物利回り

(出所:TradingViewによる米国債10年物利回りチャート

発表された結果が、投資家にとって好ましい結果だったため、市場はリスク選好な値動きになりました。

改めて今回発表された米・消費者物価指数を振り返ってみます。

米・消費者物価指数(CPI)-前月比

出典:米労働省

事前予想は、プラス0.6%でしたが、結果はそれを下回るプラス0.4%でした。7月以降は、直近1年間の平均変動率を下回る結果が続いていますので、物価の成長速度は鈍化しているとの判断ができます。

米・消費者物価指数(CPI)-前年同月比

出典:米労働省

事前予想は、プラス7.9%でしたが、結果は7.8%でした。前月比の結果が予想を下回っていたので、当然と言えば当然ですね。グラフが示すように一連の物価上昇は2022年6月に付けた9.0%をピークとみるのが妥当と言えます。
仮に6月をピークとした「二等辺三角形」を形成しているのであれば、来月は7.5%前後、再来月は7.1%前後まで鈍化すると予想できます。

次回の米・消費者物価指数(CPI)の発表は12月13日です。今年最後のFOMCが12月13日から14日まで開催される予定なので、次の政策決定まであと一回物価の確認が控えています。

綺麗な二等辺三角形を描いてくれるかどうか。
マーケットは、転換期を迎えつつあるのかもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
米労働省

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