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ITよりも医療サービス?

2023年08月07日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

日本時間8月4日21時30分、7月の米雇用統計が発表されました。

非農業部門雇用者数は事前予想よりも若干少ない18.7万人の増加、失業率は3.5%でした。

米・非農業部門雇用者数

出典:米労働省

2ヶ月連続して雇用者数の増加は20万人を下回っており、数値のバラツキも落ち着いているように見受けられます。2021年の平均は60.5万人の増加でしたので、現在の状況は、2年前平均の3分の1程度まで落ち込んでしまっています。

米・失業率

出典:米労働省

失業率は、前回の3.6%よりも0.1ポイント低い3.5%でした。2022年に以降4%以下の水準で落ち着いています。

産業別にみた雇用者数の変動は次のとおりでした。

米・産業別雇用者数

  雇用者数 前月比
非農業全体 156,342 187.0
民間全体 133,641 172.0
鉱業と伐採 643 1.0
建設 7,971 19.0
製造 12,985 -2.0
卸売業 6,063.80 17.9
小売業 15,542.50 8.5
輸送と保管 6,721.50 -8.4
公共事業 557.1 -0.2
情報 3,074 -12.0
金融 9,163 19.0
プロフェッショナルビジネスサービス 23,032 -8.0
民間教育および医療サービス 25,408 100.0
政府 22,701 15.0

※単位千人
出典:米労働省

産業別にみると最も雇用者数を増やしていたのは、民間教育および医療サービスでした。全体の雇用者数の増加は18.7万人増加しましたが、その内10.0万人は、民間教育及び医療サービスにより生み出されたものです。

全体が増加した一方で減少した産業もあります。製造、輸送と保管、公共事業、情報、プロフェッショナルビジネスサービスの雇用者数が減少していますが、その中でも多かったのが「情報(IT)」の1.2万人の減少です。色々な考え方ができますが、雇用者数が減少しているということは、事業規模を縮小している表れでもあり、「情報(IT)」の勢いが以前ほどではなくなってきていることを裏付ける変化とも言えます。

雇用者数の増減で見ると、情報(IT)の雇用者数が減少し、教育・医療サービスや金融、建設、卸売などの雇用者数が増加しています。

情報(IT)銘柄のウエイトが大きいNASDAQ100よりも医療サービスや金融など色々な産業が組み込まれているNYダウの方が短期的成長を期待できるかもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
米労働省

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