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暗号資産の暴落に学ぶ

2022年05月13日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

ニューヨーク株式市場は下降トレンドが続いており、好転するのはまだまだ先になりそうな雰囲気ですが、暗号資産市場も4月から下落に転じて、株式と歩調を合わせるように下降局面が続いています。

その暗号資産市場で、昨日は多くの暗号資産が暴落するという大波乱となりました。きっかけになったのが、米ドルと価格連動する方式で価値を維持していたスティーブコインのひとつ「テラUSD」の暴落でした。

スティーブコインは、購入されたコインと同額をドルなどの法定通貨で保有することで資産価値を担保しているコインです。「テラUSD」の場合は、ドルではなく同じスティーブコインの「LUNA」を保有することで価値を補完していました。スティーブコイン同士をアービトラージすることでドルとの連動がキープされるロジックです。

何かのきっかけでこのアービトラージがきちんと機能しなくなったようで、フラッシュクラッシュが発生してしまいました。

5月前半時点で80ドルだった相場は、5月13日10時30分時点で0.01ドルにまで下落してしまいました。

ルナ

(出所:TradingViewによるルナチャート

下落率で言うと99.9%です。

この出来事はビットコインなど他の暗号資産からの投資家の離脱を招き、暗号資産市場はほぼすべての銘柄が下落する大混乱になりました。暗号資産はロジックがきちんと機能することを信用に成り立っていますので、いざそのロジックが機能しなくなるとその信用はたちまち崩れてしまいます。

株式や商品市場などであれば、サーキットブレーカ-や値幅制限があるので、一晩で価値がゼロになることは考えられませんでしたが、2020年4月WTI原油先物が史上初めてマイナス価格を記録したように、オールドエコノミーでも想定以上の下落が起こることは十分ありえます。

特に、先物取引やFX、CFDは証拠金を担保に取引しているので、少しの値動きでも大きな損益が発生してしまいます。現物取引よりも資産管理がより重要になってきます。

めったに起きないことのようですが、実際はサーキットブレーカ-や制限値幅に達する変動は過去に何度も起きています。普段から急激な相場変動に備えておくことは必要ですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


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