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CPIはKPI?

2022年12月13日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

いよいよ今晩、今年最後の米・消費者物価指数(CPI)が発表されます。

少し話がそれますがビジネスではKPI(Key Performance Indicator)、日本語で言うと「重要業績評価指標」を定義することがよくあります。目標を達成するために必要な指標を設定し、その条件を満たせば、最終的な目標(KGI)も達成できるというものです。例えば、売上目標を達成するために、○人以上の来客をKPIに設定するといった具合です。

現在、マーケットがKPIに設定しているのは、CPIではないでしょうか。

アメリカでは、物価を一定水準まで引き下げるために、政策金利の引き上げという手段を使いました。KPIであるCPIの数字が許容範囲まで下げることに成功すれば、政策金利を引き上げる必要はなくなり、金利の引き下げが可能になるため、多くの投資家がCPIの行方に注目している訳です。

日本時間22時30分に発表される米消費者物価指数(CPI)の結果は、15日に発表されるFOMCの判断にも影響を及ぼすため注目度が高まっています。

事前予想では、前月比が+0.3%、前年比が+7.3%となっていますが、過去のデータと比較するとどうなのでしょうか。

米・消費者物価指数(CPI)-前月比

出典:米労働省

11月の物価上昇率は、前月比0.3%増と予想されています。7月以降、それまでのような高い上昇は記録されていないので、物価上昇率は、低い水準で落ち着いているように見えます。ちなみに12ヶ月平均は0.6%増ですが、直近5ヶ月の平均は、0.24%増でした。

米・消費者物価指数(CPI)-前年同月比

出典:米労働省

2022年6月に記録した9.0%をピークに下落しており、今月は7.3%まで下落すると予想されています。このままでいけば、来年(2023年)の6月には3%から4%程度まで下落するかもしれません。

FOMCが実施した施策の効果が表れているのかどうか。今晩の発表に注目です。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
米労働省

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