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金利差とスワップポイント

2022年12月16日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

今週は、アメリカ、イギリス、ユーロ圏の中央銀行による政策金利の発表が立て続けにありました。事前予想どおり、いずれも0.5%の利上げが実施されています。

12月16日現在、主要国の政策金利は次のとおりです。

主要各国の政策金利

諸外国の金利は徐々に高まっています。

金融緩和政策を続けている日本とは違い、主要各国は政策金利の引き上げを実施しているため、日本との金利ギャップはさらに開いていますね。

これだけ金利差が広がってくると気になるのがスワップポイントです。

FXをおこなっている方は、よくご存じだと思いますが、FXは通貨と通貨を交換する取引です。通貨を交換する際、その通貨から発生する金利も交換するため、金利の低い通貨と金利の高い通貨を交換した際には、お互いの金利差がスワップポイントとして発生します。
先ほどのグラフが示すとおり、日本の政策金利は0%ですが、諸外国の政策金利は上昇しているので、両者を交換すると大きな金利差が生まれることになります。

最も金利の低い「円」からみればどの通貨と交換してもプラスの金利差が生まれるということです。

具体的な数字で見てみましょう。
買いポジションを持った際に発生したスワップポイントは次のとおりでした。

くりっく365のスワップポイント(2022年12月15日)

米ドル円 172
ユーロ円 65
ポンド円 150
豪ドル円 72
スイスフラン円 30
カナダドル円 112
NZドル円 111
南アフリカランド円 139(※)
トルコリラ円 15
ノルウェークローネ円 161
香港ドル円 257
スウェーデンクローネ円 100
メキシコペソ円 201
ポーランドズロチ円 44

※南アフリカランド円のみ12月14日の実績

当然のことですが、すべてプラスです。

米ドル円であれば、買ポジション(米ドル買い・円売り)に対して1日で172円/枚のスワップポイントが付与されています。仮に同じ金額が1年間続くのであれば、「172円×365日」で62,780円スワップポイントが年間で期待できます。

利回りで計算すると、12月15日の終値は1ドル=137.815円だったので1枚(10,000通貨)であれば137万8150円が実際の取引額です。137万8150円に対して6万2780円分のスワップポイントが発生しているということは、利回りは「4.55%」になります。現在のアメリカの政策金利は4.375%なのでそれに近いパーセンテージですね。

その日の需給やレートによって左右されますが、概ね政策金利に近い金額がスワップポイントとして付与されています。もちろん、為替相場の変動率と比較して、得られるスワップポイントの方が小さい訳ですが、長期で保有するのであれば、スワップポイントが大きなアドバンテージになるはずです。

現在の金利差がいつまで続くのかは分かりませんが、今の状況は、日本の投資家からとても魅力的な状況にみえるのではないでしょうか。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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