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Google Trendsから市場の注目を探る

2023年02月01日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

2023年もあっという間に1ヶ月が経過してしまいました。最初の1ヶ月、皆さんにとってどうでしたか。私はまずまずのスタートでした。2023年も残すところ11カ月、この先何があるか分かりませんが、目標に向かって進んでいきたいですね。

さて、2023年のマーケットが注目しているキーワードは、昨年同様に「政策金利」と「物価」ではないでしょうか。

政策金利や物価に関連するキーワードが日本でどのくらい検索されているのか。Google Trends(https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP)から調べてみました。データを元に作成したものが次のグラフです。

Google Trends検索ボリューム

出典:Google Trends(https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP

水色線が「政策金利」、オレンジ色の線が「FOMC」、紫色の線が「日銀」、黄色の線が「物価」、青い線が「CPI」です。

グラフは、ボリュームが最大だった時を100としており、2022年1月以降、各週の検索ボリュームを表しています。

今回調査した5つのワードの中で最も検索数が多かったのが2022年12月18日週に記録した「日銀」でした。日本銀行が、金融政策決定会合を実施し、長期金利の変動幅を従来の±0.25%から±0.50%に拡大を発表したのは、12月20日で、その週に「日銀」と検索した方が多かったことを表しています。次に「日銀」というワードの検索数が増加していたのは、1月15日週の「92」でした。1月に発表された内容は、12月と変わらずでしたが、警戒感から検索が膨らんだものだと考えられます。

オレンジの「FOMC」は開催された週にのみ検索ボリュームが3倍から5倍に膨らんでいます。人々が関心を持っているのは結果で、それ以外にはあまり興味がないのかもしれません。

面白い結果になったのが、「CPI」です。CPIとは、Consumer Price Indexの略で日本語では消費者物価指数のことを表します。「FOMC」や「日銀」のように結果が発表されたタイミングで検索数が増加すると予想しましたが、意外なことが分かりました。

2023年1月、アメリカのCPIが1月12日に発表され、日本のCPIが1月20日に発表されています。それぞれの検索ボリュームは、「36」と「7」でした。昨年12月では、アメリカのCPI週が「31」、日本のCPI週が「7」でした。CPIの検索ボリューム平均は「11.7」なので、みんなが知りたいのは、日本のCPIではなく、アメリカのCPIということになります。日銀は、コアCPIを2%にすることを目指していますが、それを調べる人は一部の人間だけのようです。

特定のタイミングではなく、恒常的に高いのが黄色で表した「物価」でした。「物価」というワードは、投資家以外も検索するワードなので、それなりに多いと考えられますが、そのボリュームは徐々に増えてきていることがグラフでも確認できます。物価上昇を気にしている日本人が増えていることが数字に表れていますね。

データをみる限り、投資家は、日本経済よりもアメリカ経済に興味関心があるのかもしれませんね。

日本時間2月2日午前4時、FOMCの結果が公表されます。事前予想では、FRBは政策金利を0.25%引き上げて4.5%-4.75%にするとみられています。発表後、マーケットがどちらに反応するのか分かりませんが、荒れた値動きになることが予想されます。

トレードされている方は、想定外の値動きによって振り落とされないようお気をつけください。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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