今週はイベント続き!
2023年06月12日
皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
今週は為替相場や株式相場に大きく影響しそうな経済イベントが3つも発表されます。
1.米国 消費者物価指数(CPI) 6月13日 21時30分
2.米国 FRB政策金利発表 6月15日 3時00分
3.日本 日銀金融政策決定会合 6月16日 時間は未定
これまでアメリカで実施されてきた政策金利の利上げは、物価の上昇を抑える事がターゲットでした。今後の政策金利を占う意味で、13日に発表される米国消費者物価指数はとても重要になってきます。
先月までの結果を振り返えると次のようになっています。
消費者物価指数(CPI)
出典:米労働省
昨年6月に記録した9.0%をピークに下落基調が続いており、先月発表された4月の消費者物価指数は4.9%まで下落しています。5月の市場予想は4.2%と前回よりも0.7ポイント引き下がると考えられており、予想通りの結果になればアメリカは物価上昇を抑えることに成功したと言えそうです。
そうなると、政策金利をどうするのかが気になります。
次のグラフは、米国10年債利回りと政策金利の変動を表したものです。
米国10年債利回りと政策金利(上限)
現在の政策金利は上限5.25%-下限5.00%まで上昇しています。これは、米国10年債利回り3.745%(2023年6月9日)を大きく上回っています。
6月13日 21時30分に発表されるアメリカの消費者物価指の事前予想は前年比4.2%ですので現在の政策金利は物価上昇率よりも高くなっています。
この状況をFOMCはどう判断するのか注目です。
そして、日本の投資家が無視できないのが金曜日に実施される日銀金融政策決定会合です。
アメリカは物価上昇のピークを確認していますが、日本はどうでしょうか。次のグラフは日本の物価変動の推移を表したものです。
全国消費者物価指数(前年同月比)
2月以降、CPIとコアCPIの下落が確認できていますが、生鮮食品とエネルギー価格を除いたコアコアCPIは上昇が続いています。この状況を受けて日銀はどのような判断を下すのか、注目が集まります。
今週は、ビックイベントが連続しています。もしかすると今週が相場の分岐点になるかもしれませんのでご注意ください。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
・米労働省