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コラム

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均等に分散したポートフォリオ

2023年12月28日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

今日は12月28日(水)。
2023年も残すところ、今日を入れて2営業日となってしまいました。

今年の運用成績はいかがでしたか?
概ねうまくいったという方も多いのではないでしょうか。

今日は今年一年の値動きについて振り返ってみたいと思います。

次のグラフは2023年の変動率を表したものです。

主要銘柄の変動率2023

(出所:TradingViewによる株価チャート

グラフに表示している銘柄は、(1)米ドル円、(2)日経225、(3)NYダウ、(4)NASDAQ-100、(5)金先物、(6)原油先物の6つです。

年始からの変動率(2023/12/27時点)

いずれもプラスになっていますが、中でも好調だったのが株式市場です。NASDAQ-100は年始から55.38%も上昇しており、日経225は30.88%も上昇する結果になりました。

どのタイミングで買ったかによって答えは変わってきますが、年始を起点としてみた際、損益分岐点である0%を下回ったのは、水色で示した「NYダウ」と紫色で示した「原油先物」、青色で示した「米ドル円」がわずかに下回った程度で、ほとんどの期間をプラス圏で推移していました。

売買する際には、安いところを探して買いたいものですが、2023年の相場に関しては「年始」に買うという選択が好成績を収める結果になりました。

ちなみに6銘柄を均等に買った際のパフォーマンスは、「23.9%」でした。仮に100万円の投資を行っていたとすれば、123.9万円になっている計算です。

皆さん、いろいろな期待と考えを持って投資先を決定したと思いますが、その結果が「23.9%」以下だったのであれば、6銘柄を均等に買うポートフォリオを年始に組んだ方が好成績だったとうことになります。

6銘柄を均等に買うという行為は、個別の投資対象を選ぶ楽しみがなくなってしまいますが、シンプルにリターンを期待するのであれば、複数の銘柄をまとめて買ってしまうというのも選択肢のひとつです。一見すると何の工夫もない投資手法ですが、リターンを期待しながらリスク分散もできていますので、理にかなった手法とも言えます。

もちろん、今回の結果は2023年の結果であって、来年以降、同じ結果が保証されているわけではないことに留意する必要があります。

同様の戦略を2020年から繰り返していた場合の結果が次の表です。

6銘柄を均等に購入した際の運用成績

2020年 2021年 2022年 2023年
(1)米ドル円 -4.9% 11.6% 13.7% 9.1%
(2)日経225 18.3% 5.6% -11.0% 30.9%
(3)NYダウ 7.3% 20.2% -9.4% 13.3%
(4)NASDAQ-100 47.6% 28.6% -33.7% 55.4%
(5)金先物 18.6% 4.1% 15.6% 21.0%
(6)原油先物 -25.3% 61.3% 16.3% 13.8%
ポートフォリオの結果 10.2% 21.9% -1.4% 23.9%

※2023年は12月27日計測時点

実はこの戦略、2022年はマイナスでした。
2022年の株式市場は、日経225、NYダウ、NASDAQ-100の3市場が大きくマイナスだったため、ポートフォリオの結果も1.4%のマイナスになってしまった訳です。

この年の運用結果について注目したいのが、「株にしか投資しない場合」にどうなっていたかです。2022年の株式市場は挙ってマイナスだったため、この年に株で利益を上げるというのは相当優秀でないと難しかったと言えます。
均等に購入した場合は、それ以外のドル円、金先物、原油先物価格がプラスだったため、相互に補完しあい、結果は「株にしか投資しない場合」よりも好成績を収めることができた訳です。

どちらを買うか迷っているのであれば、どちらも買うという選択肢もあります。いろいろと悩まれている方の参考になれば幸いです。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。投資は自己責任でお願いいたします。

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