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雇用統計-業種別の変化(5月)

2023年06月05日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

先週末、5月の雇用統計が発表されました。結果は非農業部門雇用者数が33.9万人の増加し、失業率が3.7%でした。

これまでの変化をグラフにすると次のようになります。

非農業部門雇用者数

出典:米労働省
直近12ヶ月間平均は33.85万人なので5月の増加数33.9万人は平均とほぼ変わらぬない増加数でした。色々な捉え方ができそうですが、平均値に近い増加数だったと言えます。

失業率

出典:米労働省
失業率は3.7%まで上昇しましたが、ここ1年間、3.4から3.7%の間で推移していますので、今のところレンジの上限程度と言えます。

非農業部門雇用者数と失業率、ふたつのデータから現在の労働市場はとても落ち着いた状況と言えそうです。

もう少しデータを掘り下げて、業種別の雇用者数をみたのが次の表です。

5月の業種別雇用者数

業種 雇用者数 前月比
非農業全体 156,105 339
民間全体 133,443 283
鉱業と伐採 643 3
建設 7,928 25
製造 12,984 -2
卸売業 6,051 1
小売業 15,551 12
輸送と保管 6,763 24
資源 556 0
情報 3,084 -9
金融 9,130 10
プロフェッショナルビジネスサービス 23,053 64
教育とヘルス 25,254 97
娯楽 16,596 48
その他サービス 5,850 10
政府系 22,662 56
連邦政府 2,918 7
州政府 5,226 19
地方政府 14,518 30

出典:米労働省

ほとんどの業種で雇用者数が増加していますが、マイナスになっている業種が2つだけ確認できました。それが、「製造」と「情報」です。

経済の要とも言える「製造」が2,000人減少し、これまでアメリカ経済をけん引してきた「IT(情報)」の雇用者数が9,000人減少したことが確認できました。
Google、Meta、Twitter、Amazon、salesforceなどの巨大IT企業でにて大量リストラが実施されたとの報道がありましたが、その結果が雇用統計にも表れていますね。

幸いなことにそれ以外の業種の雇用者数は増加しています。これから成長が期待できる業種とそうではない業種がはっきりしてくるかもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
米労働省

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