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雇用情勢サマリー表では32.8万人の減少

2022年11月07日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

先週末、10月の米雇用統計が発表されました。発表された非農業部門雇用者数は前月比26.1万人増、失業率は3.7%でした。

グラフで見ると次のようになります。

米・非農業部門雇用者数

出典:米労働省

米・失業率

出典:米労働省

事前予想で非農業部門雇用者数は19.1万人の増加だったので、結果はそれを上回っていましたが、グラフが示すとおり、今回の26.1万人の増加は、直近1年間で最も悪い結果でした。

失業率は3.7%と前回よりも0.2ポイント悪化しています。

一緒に発表された雇用情勢サマリー表で詳細を確認してみましょう。

雇用情勢サマリー表 A(季節調整済み)

2021年10月 2022年8月 2022年9月 2022年10月 増減
人口 261,908 264,184 264,356 264,535 179
労働者人口 161,610 164,746 164,689 164,667 -22
雇用者数 154,234 158,732 158,936 158,608 -328
失業者数 7,375 6,014 5,753 6,059 306
失業率 4.6 3.7 3.5 3.7 0.2

出典:米労働省

不思議なことに雇用情勢サマリー表では、10月の雇用者数が9月と比べて32.8万人も減少していました。これは、非農業部門雇用者数で示された26.1万人の増加と比べてとても悪い結果です。失業者数に関しても30.6万人増加しています。

今回発表された雇用統計サマリー表が正しいのであれば、労働市場はすでに悪化してきていると考えられます。このデータが次回の雇用統計に反映するとなると12月の発表はとても悪い内容になるはずです。12月の金融政策決定にも大きな影響を及ぼしそうですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
米労働省

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